イランとロシアのエネルギー分野における戦略的な協力
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イランとロシアのエネルギー分野における戦略的な協力
イラン国営石油会社とロシアのガスプロムが、戦略的な協力の拡大を目的に、テヘランで合意書に調印しました。
イラン国営石油会社のカールドル最高経営責任者と、ガスプロムのミレル最高経営責任者は、13日水曜、ガス協力のロードマップに関する合意書に調印しました。両者はまた、イランLNG液化天然ガス・プロジェクトを巡る調査についての合意書にも署名しました。
ミレル氏は、2つの合意書の調印後、記者団に対し「今日、イランとのガス協力に関して重要な一歩が踏み出された」と語りました。
世界の1位と2位のガス保有国であるイランとロシアの協力は、国際市場において戦略的かつ決定的なものです。両国は、地域や世界の重要な国として、互いのニーズを満たしています。また、さまざまな分野で、協力のための可能性を有しており、エネルギーに関しては、二カ国の協力の象徴になっています。
ブーシェフル原発は、イランとロシアの建設的な協力の象徴であり、現在、このような協力は、石油やガスといったほかのエネルギー分野にも広がっています。
イランとロシアは、エネルギーの分野で影響力を持っています。イランはOPEC石油輸出国機構の加盟国で、ロシアはOPEC非加盟の産油国ですが、石油やガスといった世界のエネルギー市場の調整において戦略的な役割を担っています。
ガスプロムは、ヨーロッパの天然ガスの需要の25%を占めており、このような状況の中で、ガスプロムとイランとの協力は、両国の役割を拡大することでしょう。ロシアは、イランの天然ガスが他国に輸出されるよう、イランのLNGの分野でも協力を行うことになっています。ガスプロムの世界的な地位により、この企業は、イランのパートナーとして、ガスの輸出分野にも参入することになります。こうした中、イランのザンゲネ石油大臣は、この重要な問題が実現するか否かは、今後の双方の協議にかかっているとしています。
イランは、戦略的な地位と豊かなエネルギー埋蔵量により、ヨーロッパへの天然ガスのっ輸出に関して地域で最も能力のある国となっています。調査により、2020年のエネルギーの潜在的なヨーロッパへの輸出量が明らかにされており、この年、イランは、EUの天然ガスの需要のうち、およそ300億立方メートルを満たすことができると見られています。このことから、現在、ヨーロッパのガスの確保において重要な役割を果たすガスプロムとイランの協力は、ますます重要になります。イラン国営石油会社とガスプロムによるガス協力のロードマップの合意締結は、このような枠組みの中で評価することができるでしょう。