イラン外務次官、「世界の情勢不安で真っ先に被害を受けるのは女性と子ども」
(last modified Tue, 15 May 2018 08:47:11 GMT )
May 15, 2018 17:47 Asia/Tokyo
  • イラン外務省のデフガーニー国際法担当次官
    イラン外務省のデフガーニー国際法担当次官

イラン外務省のデフガーニー国際法担当次官が、「イランと日本の女性の起業推進の機会と課題」に関するワークショップで、「世界の情勢不安で真っ先に被害を受けるのは女性と子どもである」と語りました。

イルナー通信によりますと、このワークショップは14日月曜、イランのエブテカール女性・家庭問題担当副大統領、デフガーニー次官、イラン駐在の小林日本大使、笹川平和財団の会長などが列席し、テヘランで開催されています。

デフガーニー次官は、このワークショップにて、「戦争や、一方的かつ理不尽な行動、外国人恐怖症、嫌悪感が広まる環境において、その被害を真っ先に受けるのは女性や子どもである」と語っています。

また、「今日、西アジアでは特に女性が、地域でのタクフィール派の産物である、暴力を狙ったテロや過激派の主な犠牲者となっている」と述べました。

さらに、「過激なタクフィール派の暴力行為による混乱した環境は、地域や地域外の一部の勢力による一部の政策を推進するためのものとなっている」としています。

デフガーニー次官はまた、「このような政策をやめさせ、こうした組織や彼らが持つ危険なイデオロギーとの真の戦いは、地域諸国で女性に力をつけさせるための適切な環境づくりにとって必要な措置の一つだ」と語りました。

 

小林日本大使

 

このワークショップではまた、小林日本大使も、女性問題や社会の分野での両国の協力を歓迎するとともに、「女性の力の活用によって、社会のすべての労働力を活用すべきであり、この目標は国際協力や国際NGOの協力により実現しうるものだ」と述べています。