パレスチナ人の権利擁護への国際社会の責任に対するイラン大統領の強調
(last modified Sat, 19 May 2018 11:35:55 GMT )
May 19, 2018 20:35 Asia/Tokyo
  • イランのローハーニー大統領
    イランのローハーニー大統領

イランのローハーニー大統領が、イランは常に抑圧されているものの味方であり、イスラム革命の重要な理想のひとつは、ベイトルモガッダス・エルサレムとパレスチナ被占領地の解放だとしました。

ローハーニー大統領は、18日金曜夕方にトルコ・イスタンブールで行われ、57カ国以上のイスラム諸国の高官が出席したOICイスラム協力機構の緊急会合で、パレスチナ国民を保護するイスラム諸国の責任について、イランの立場を説明しました。

また、この会合で、大使館のベイトルモガッダス移転に関するアメリカの違法な決定を詳細に検討し、これに対する対抗策を構築するための、人権や政治、経済の専門家による作業部会の結成を強調しました。さらに、アメリカとシオニスト政権イスラエルに対する、政治的、経済的行動を起こすよう呼びかけました。

最近のパレスチナやベイトルモガッダスに関する問題の中で、3つの重要なポイントが存在しますが、これは、この問題を分析する中で、必須のものです。

1つ目のポイントは、パレスチナ人が、実質的にパレスチナ領土の所有者であるという現実であり、どのような代替案や偽りのアイデンティティも、この現実を捻じ曲げることはできない、という点です。

2つ目は、この愚かな行動は、最近、アメリカとシオニスト政権の陰謀を受けて始まり、シオニスト政権が、アメリカ大使館の移転という名目により、ベイトルモガッダスを完全に占領しようとしていることによるということです。

3つ目は、パレスチナ国民の権利は損なわれるものではない、ということです。たとえ、一部のアラブ諸国が、シオニスト政権の占領を認め、シオニスト政権を同盟者とする中であっても、パレスチナ人は被占領地の解放のために、決して妥協しようとせず、現在も、占領者に抵抗する決意をさらに固めています。

イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、以前にコーラン朗誦会の参加者と会談する中で発した声明で、パレスチナの人々の状況をはじめとした、イスラム世界の問題にふれ、次のように語りました。

「この数日、シオニスト政権の犯罪により、何十人ものパレスチナ人が殉教し、数千人が負傷した。このような状況の中で、なぜアメリカは反応を示さないのかと不満を持つ人々がいるが、アメリカと西側の多くの政府は、この犯罪の協力者だ」

 

イスラム革命最高指導者のハーメネイー師

 

アラブ世界の著名なアナリストのアトワン氏は、ガザ地区でのパレスチナ人の虐殺について、次のように語っています。

「彼らは武器を持たない人々で、ただ自国の旗を掲げ、境界線に向かっていただけだ。彼らとイスラエルの間には、分離壁があるだけだ。イスラエルは遠距離用のライフルを使用している。しかし、西側メディアはこの問題を暴力的な抗議運動だとしている。果たしてパレスチナ人は銃を持っているのか。彼らは爆発物を持っていたか。これは考えられないことだ。西側メディアの行動は、すべての情勢を間違った形で示すためのものだ。彼らは真実を隠蔽している」

実際、パレスチナ国民は歴史的に大きな抑圧を受けてきました。パレスチナ問題に関与しているのは、子供を殺害する占領者のシオニスト政権です。そして、アメリカの支援を受け、この問題は国際的な問題となっています。

このような状況の中、イスラム世界、国連、国際人権機関を含む国際社会は、パレスチナの人々を守る上で責任をおっており、これに関して、その責務を実行しなければならないのです。