3月 21, 2016 19:29 Asia/Tokyo
  • 最高指導者が、アメリカのイランに対する敵対の継続を強調

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、イラン国民に対するアメリカの敵対の継続を強調し、「イスラム共和国イランは、自らの原則や立場を譲らない」と述べました。

ハーメネイー師は、20日日曜、イラン北東部の聖地マシュハドで、シーア派8代目イマームレザーの聖廟の巡礼者ら数万人を前に演説し、「アメリカは、イランが地域の虐げられた人々、パレスチナ、ガザ、イエメン、バーレーンの人々を見捨て、彼らを政治的に支援したり、支えたりするのをやめることを望んでいる」と述べました。

ハーメネイー師は、「アメリカを筆頭とする覇権主義体制は、シリア、イラク、パレスチナの問題において当惑し、その当惑をイランのせいだと考えている」と強調しました。

また、地域の一部の国や政府がシオニスト政権イスラエルと歩み寄っていることに触れ、「彼らはイランに対してもこの政権との折り合いを求めている」と語りました。

ハーメネイー師は、アメリカのイランに対する要求は、イランがアメリカの望みどおりに防衛力を断念することを意味しているとしました。

さらにイランのミサイル実験や演習に対するアメリカの批判について、「アメリカは、数千キロも離れたペルシャ湾で、しばしば地域の国と演習を行っているが、この地域に対していかなる責任も負っていない」と語りました。

ハーメネイー師は、アメリカは核合意において取り決めを履行しておらず、制裁を継続しているとし、「革命的な動きと抵抗経済がイランを救う。もしこの動きが実行されれば、アメリカのイランに対する制裁は何の影響も及ぼさないだろう」と述べました。

さらに、アメリカと歩み寄るか、あるいは常にアメリカの圧力やそれによる問題に耐え続けるか、という2つの道について、「抵抗経済は、実行と行動によって前進させることができる」と語りました。

また、「イランの若者たちは、もし重要な場面に参加し、自らを信じれば、アメリカやそれ以上の大国でさえ、いかなる愚かな行動にも出られないことを知るべきだ」と強調しました。

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