イラン国家安全保障最高評議会書記、「アメリカ大統領は、この国を政治的に孤立させている」
(last modified Mon, 04 Jun 2018 07:45:35 GMT )
6月 04, 2018 16:45 Asia/Tokyo
  • イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記
    イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記

イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「この数日の、シオニスト政権イスラエルのヨルダン川西岸やガザ地区での暴力の増加は、イスラム世界に衝突を生み出すためにテロリストを利用する計画の失敗を受けた上での行動だ」と語っています。

シャムハーニー書記は、IRIB通信のインタビューで、「シリアとイラクの治安の回復は、シオニスト政権の安全保障が終わりを告げ、パレスチナ問題が再び、イスラム世界の第一の問題となることの警鐘だ」と述べました。

さらに、「今日、イスラム世界の世論は、いつの時代にも増して、アメリカとの協議やシオニスト政権の要求に対する譲歩が、この政権の侵略や拡張主義の野望を減らすことはできないという事実を悟っている」と述べました。

また、最近の国連安保理の会合で、アメリカが孤立したことは、アメリカにとって屈辱的なことであり、前例のない出来事だったとし、「パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスを、占領地での現在の出来事の原因として非難するアメリカの決議草案は、安保理で一票の賛成も得られなかった」と述べました。

シャムハーニー書記は、「アメリカの昔からの同盟国が、この国から距離をおいたことは、トランプ大統領が、愚かな政策により、アメリカを前例のない形で政治的に孤立させていることを物語っている」と語りました。

さらに、イランとシオニスト政権の代表が、地域のある国で会談したとする一部の根拠のない情報に対し、「最近増えつつあるこのような根拠のない情報は、シオニスト政権に対抗する上での抵抗勢力の意志を弱め、シオニスト政権に合法性を与えるための無意味な努力の一つだ」と語りました。