イラン原油輸入の完全停止に向けたアメリカの目標達成の是非
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イラン原油生産業
アメリカがヨーロッパの中小企業にイランとの取引を停止するよう求めるとともに、イランの石油を輸入する各国の首脳と協議するようになってからしばらくたちます。この制裁は国際的な原油市場に影響を及ぼすものなのでしょうか。また、アメリカはイランの石油輸出を完全に停止するという目標を達成することができるのでしょうか。
イランのカーゼムプールアルデビーリーOPEC石油輸出国機構代表は、産油国が石油不足を解消できないことに触れ、「アメリカはイランの石油輸出を完全に停止するという目標を達成することはない」と述べました。
カーゼムプールアルデビーリー代表はまた、14日金曜、ロイター通信のインタビューで、「アメリカはイランの石油輸出の完全停止において問題に直面しているが、それはイランの競合国である産油国が、イランの石油供給が停止した場合の不足分を補うことができないからだ」としました。
アメリカのトランプ大統領は、5月8日に核合意から離脱し、イランに対する核関連の制裁を復活させるとしました。アメリカは核合意から離脱した後、同盟国に対して、イランに対する経済制裁の一環として、イラン産の原油輸入を完全に停止するよう求めました。
一方で、11月5日からの、アメリカの対イラン制裁復活の第2段階目から2ヶ月を切っている現在、原油供給の減少による原油価格の高騰化が懸念されています。先週の原油価格は1バレル80ドルを超え、5月以来の高値を記録しました。
現在、石油関連の情報筋の報道は、どの国にも石油を増産する余裕がないことを示しています。アメリカ政府は8月20日、対イラン制裁による原油価格の上昇を防ぐため、1100万バレルの石油備蓄を放出するとしました。
IEA・国際エネルギー機関は、アメリカの対イラン石油制裁が再開されたあとの今年末に、石油市場が混乱に陥ることを予想しています。
この報告によりますと、アメリカの対イラン石油制裁が再開することで、石油市場が現状の安定を維持できる見込みはまったく存在しないということです。
こうした中、アメリカのペリー・エネルギー長官は、14日、ロイター通信とのインタビューで、サウジアラビアとクウェートが、速やかに国境をめぐる対立を解消し、共同油田を再稼動することができるよう期待感を表しました。
アメリカが対イラン石油制裁における目的を達成できるかについては、産油国の政策と、主要なイラン産原油の輸入国の反応にかかっていますが、現在、このいずれの指標においても、アメリカの意にかなっていません。
ロシアのノバク・エネルギー大臣は、14日、CNBCのインタビューで、「この制裁の結果に関する見解表明は難しい。なぜなら、我々は調印される法的文書の詳細について、何も知らないし、また企業がどのような反応を示すのかわからない。イランと取引を行う国は、どのような反応を示すのだろうか」と語りました。
国際社会が一様にアメリカに従うというアメリカの楽観は、疑わしいものです。一方で、各国は自国の利益を考えています。また、石油市場も特別な複雑さを持っており、様々な政治的、経済的な要因に影響を受けているのです。
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