IAEAの責務
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IAEA国際原子力機関の第62回総会が、オーストリアのウィーンで17日月曜から始まります。イランのサーレヒー原子力庁長官も、この総会に出席するため、16日日曜、ウィーン入りしました。
(last modified 2025-06-22T07:17:28+00:00 )
9月 17, 2018 18:40 Asia/Tokyo
  • イランのサーレヒー原子力庁長官
    イランのサーレヒー原子力庁長官

IAEA国際原子力機関の第62回総会が、オーストリアのウィーンで17日月曜から始まります。イランのサーレヒー原子力庁長官も、この総会に出席するため、16日日曜、ウィーン入りしました。

IAEAの主な責務は、各国の核技術の平和利用の権利を擁護することです。この中で、核合意は、外交の面でも、またIAEAにとっても機会を生み出すものとなっており、イラン国民の核合意における権利が確保されるとともに、イランの核活動に関する信頼醸成が、IAEAの監視の下で、自然な流れを経るきっかけとなっています。しかし、このプロセスは双方向のものです。

ウィーンでIAEA総会が開催される中、天野事務局長は、先週月曜、IAEA定例理事会の会合で、改めて、イランは核合意の取り決めを履行していると強調しました。

天野事務局長は、イランがこれまで、アメリカの核合意からの離脱に対して冷静な対応を示してきたことを常に評価しています。これは、イランがすべての取り決めを履行している一方で、相手側であるIAEAや核合意の他の締結国は、取り決めの実行にはまだ距離がある状態にあることを意味します。

アメリカは現在、正式に核合意から離脱し、イランに対する核関連の制裁を復活させています。このような行動は、アメリカが、核合意に違反し、IAEAの信用を損なっていることを示しています。この中で、IAEAは、各国の核に関する取り決め遵守を認める資格を持つ、唯一の機関です。イランのローハーニー大統領は、最近のウィーン訪問の中で、天野事務局長と会談した際、この点に触れ、次のように語りました。

「この状況で、核合意の残りの国々は、このような行動に対抗し、双方の取り決めの失われたバランスを取り戻す必要がある」

ローハーニー大統領は、アメリカの核合意からの離脱により、この合意はバランスを失ったとし、「IAEAとの協力のレベルは、イランが決定を下すべき問題だ」と述べました。

 

これまでの経験が示しているように、IAEAは、アメリカやその他の国の政治的な決定に従おうとするたびに、その本来の責務から離れてきました。イラン国会国家安全保障・外交政策委員会のシャフィーイー報道官は、「IAEAの近年のイランに対するアプローチは、技術的な見方というよりも、政治的な見方が強かった」とし、次のように語っています。

「最近の、イランの核活動に対するIAEAのアプローチは、この国際機関における政治的な見方の優勢を物語っている。なぜなら、基本的に、イランの核施設や核関連設備は、核合意以前のものと変わっていないにも拘わらず、IAEAの査察や報告は、肯定的なものになっているからだ」

IAEAは、イランに関してだけでなく、すべての責務に関して中立の立場で行動し、200個以上の核弾頭を保有すると言われるシオニスト政権イスラエルの核活動に対する懸念についても、責務を果たすことが期待されているのです。

 

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