アメリカによるイラン革命防衛隊のテロ組織指定に、各国が反応
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イラン革命防衛隊
イランのイスラム革命防衛隊をテロ組織に指定するという、アメリカのトランプ大統領の敵対行為が、世界各国に非難されています。
アメリカのトランプ大統領が8日月曜、声明を発表し、同国によるテロ組織の直接支援に触れることなく、イランのイスラム革命防衛隊をアメリカが定めるテロ組織リストに追加するとしました。
イスラム革命防衛隊は、イラクやシリアの政府の正式な要請に基づき、この両国で軍事顧問の派遣によりテロ対策に当たっていますが、これはアメリカとその同盟国にとっては不快な種となっています。
イルナー通信によりますと、イラクのアルハキム外相は8日月曜、アメリカの今回の行動に反応し、「イラクは、アメリカの一方的な対イラン制裁を受け入れておらず、このような行動は地域の緊張を扇動すると考える」と語っています。

イラクのヒズボッラー部隊の報道官も同日夜、トランプ大統領のこの行動を強く非難し、「イラクの抵抗運動組織は、地域におけるあらゆる情勢変化に対抗するため、イランの革命防衛隊と連携する」と述べました。
シリア外務省も声明を発表し、アメリカによるイラン革命防衛隊のテロ組織指定を非難しました。
パレスチナ・イスラム聖戦運動もアメリカの今回の行動を非難し、声明の中で、「アメリカ自身がテロ支援国であり、地域で戦争や衝突を助長している。シオニスト政権イスラエルへのアメリカの支援は、人類に対するアメリカの犯罪の明白な証拠だ」としています。

中国新華社通信も、イラン革命防衛隊のテロ組織指定という、敵意に満ちたアメリカの行動を非難しました。
アメリカ下院のイルハン・オマル議員も、トランプ大統領の今回の行動を批判しています。
アメリカの対イラン制裁の提案者の1人とされるRichard Nephew氏も、ツイッター上で「アメリカ国務省がイラン革命防衛隊をテロ組織に指定したことはそれほど重要なことではなく、アメリカ政府の無能ぶりに起因するものだ」と語りました。

しかし、バーレーン外務省は8日月曜、声明の中でアメリカの今回の決定を歓迎しています。
シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相は、声明を出し、アメリカの今回の行動に満足の意を示しました。

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