米国で明らかな人権侵害、イラン人学者の妻が訴え
(last modified Tue, 22 Oct 2019 21:08:37 GMT )
10月 23, 2019 06:08 Asia/Tokyo
  • 夫が米刑務所に収監されているマフナーズ・ラビーイー氏の記者会見
    夫が米刑務所に収監されているマフナーズ・ラビーイー氏の記者会見

米国の刑務所にイラン人学者の夫が収監されたままになっていることに対し、その妻であるマフナーズ・ラビーイー氏が、「夫マスウード・ソレイマーニーを違法に逮捕した米国の行動は明らかな人権侵害だ。夫は正当な罪名を告知されないまま拘束されている」と訴えました。

ソレイマーニー氏は2018年、米国の総合病院メイヨークリニックから調査計画を行うためとして招聘され、同年10月に正式な米入国査証を取得して米国に向かいました。

ところが、米警察はソレイマーニー氏のイラン出国後、同氏の査証を飛行機内で無効とし、シカゴ空港で不法入国の罪により同氏を逮捕、余罪として米国のイラン制裁違反容疑でジョージア州の刑務所に収監しました。同氏の逮捕はあらかじめ仕組まれた計画的なものと見られています。

IRIB通信によりますと、妻のラビーイー氏は22日火曜、記者会見し、米国で拘束中のソレイマーニー氏の状況に関して、「米国は客を逮捕拘束によってもてなしている」と強い口調で非難し、「夫ソレイマーニーは、テヘラン・タルビヤトモダッレス大学の血液学科長および最高学位証明を持ち、世界で最も優秀な学者の1人でありながら、現在米国で拘束されている」と訴えました。

また、ソレイマーニー氏が米国の制裁事案に違反したとの容疑を空虚な容疑だとし、「夫は、米国内でのビジネス、個人事業にさえもまったく関係がない」としました。

IRIB国際放送のジェベリー局長

この記者会見に同席したIRIB国際放送のジェベリー局長は、ソレイマーニー氏の学術活動の詳細を取り上げた2本のドキュメンタリーの制作に触れ、同時に同氏を拘束した米国の主張を否定し、「ソレイマーニー教授の釈放に向け、IRIB国際放送は今後も追及を続ける」と語りました。

これに先立ち、複数の国際人権機関や大学、学術機関も米国による同氏の逮捕を非難し、ソレイマーニー教授の釈放を求めています。

マスウード・ソレイマーニー氏の釈放を求めるプラカード

 

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