IMFが分析 「イラン経済はもはや石油で成り立っていない」
(last modified Mon, 28 Oct 2019 09:09:41 GMT )
10月 28, 2019 18:09 Asia/Tokyo
  • IMF国際通貨基金
    IMF国際通貨基金

IMF国際通貨基金が2020年のイラン経済を予測し、米国による制裁にもかかわらず、イラン経済はこれまでのマイナス成長が止まり、回復に向かうだろうとしました。

米国の経済・金融情報を配信するブルームバーグはIMFの話を引用し、現在イランでは石油産業はイランのGDPの約20%を占めるにとどまり、イランの経済はもはや石油で成り立っているとは言えないとしました。

IMFの予測では、イランによる今年の非石油関連品の輸出額は過去最高の400億ドル以上となることが見込まれています。

イラン経済を詳しく分析すると、イランではすでに景気回復が始まっており、消費者物価、製造業、貿易、外国為替市場に安定が戻ってきていることがわかります。

経済の安定を示す最も明らかな兆候はイラン通貨リアルの高値です。 今年5月以降、リアルの価値は米ドルに対して40%上昇しています。

また、石油収入の減少によりイランの外貨収入が減少、政府の収入源が損なわれたものの、国家歳出と非石油関連品の輸出の構造的調整が進行中との指摘もあります。

IMFの予測が発表された26日土曜、米政府は同時にイランの石油制裁強化に向けた最新の措置を発表しています。

 

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