アメリカが、60億ドルにのぼるイラン資産の凍結に失敗
1月 15, 2020 18:03 Asia/Tokyo
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イラン中央銀行
アメリカがイタリアの裁判所に要請していた、イラン中央銀行資産59億9000万ドルの凍結は失敗に終わりました。
イラン中央銀行は、15日水曜の報告書で「 2001年9月11日に発生した米同時多発テロの犠牲者の複数の相続者が、米政府に強く働き掛けた結果、2011年、ニューヨークの裁判所からイラン政府及びイラン中央銀行を有罪とした判決を得ることに成功し、2018年1月24日、米裁判所の判決の承認と執行、及びイラン中央銀行の資産59億9087万6696ドルの凍結をイタリアの裁判所に提出していた」と発表しました。
この報告書では、「イタリアの裁判所は、まず2018年6月14日、イタリア国内のイラン中央銀行の資産のうち前述の金額分の凍結命令を発行した。しかし、イラン中央銀行はこの判決を不服として控訴し、ローマ高等裁判所は同年10月10日、イラン中央銀行の異議申し立てを認め、従来の判決を無効とする判決を下した」としています。
さらに、「原告側は再びイラン中央銀行の資産を凍結するため、新たな訴訟を起こしたが、2019年4月17日に開かれた裁判で彼らの訴えは棄却された」としています。
イラン中央銀行は、「今月10日開廷した控訴審において、訴訟の本質に触れることもなく彼らの異議は却下された。このようにして、イラン中央銀行はこの訴訟での新たな成功を収めた」と発表しました。
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