イランが、パレスチナ聖地解放への強い支持を表明
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ラーリージャーニー議長
イランのラーリージャーニー国会議長が、パレスチナの各組織の指導者および、シリアの国会議長と個別に電話会談し、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムの解放に対するイランの強い支持を強調しました。
イルナー通信によりますと、ラーリージャーニー議長は29日水曜、パレスチナ・イスラム聖戦運動のズィヤード・ナハーラ事務局長との電話会談で、一方的なパレスチナ問題解決計画、通称「世紀の取引」を迫害されているパレスチナの人々の勇敢な抵抗に対する、アメリカとシオニスト政権イスラエルの背信的な計画だとし、「この計画は最終的には過去の歴史というゴミ箱に捨てられるだろう」と述べました。
一方、ナハーラ事務局長も「”世紀の取引”という暴力的な計画は、アメリカの奴隷制の復活である。イスラム圏の諸国民は結束し、責任をもってイスラムの聖地の占領者たるシオニストに対抗すべきだ」としました。
ラーリージャーニー議長はまた、パレスチナの国会にあたる民族評議会のサリム・ザヌン議長とも電話会談し、「”世紀の取引”は、パレスチナの被抑圧民に対する圧力行使を目的としている」とし、「この計画の実施を阻止すべく、イスラム諸国議会同盟が持つ全ての可能性が駆使されるべきだ」と語りました。
対するザヌン議長も、パレスチナの国民と理念に対するイランの全面的な支持に謝意を表明し、「アメリカ、イスラエル、およびその同盟国の覇権主義的な陰謀は、歴史を誇るパレスチナ領土を踏みにじるのみならず、イスラム諸国のすべての利益にも反するものだ」と述べました。
ラーリージャーニー議長はさらに、シリアのハムーダ・サバーグ国会議長とも電話会談し、「全てのイスラム諸国は、人道に反する違法なこの合意を粉砕すべく、一丸となって団結するよう努めるべきだ」と語りました。
一方、サバーグ議長もイスラエルの占領からのシリア・ゴラン高原の解放に対する同国の強い意思を強調し、「シリアは、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムを首都としたパレスチナ独立国家の建設を支持する」と述べました。
ラーリージャーニー議長は同日、レバノンのベッリ国会議長および、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスのハニヤ政治局長とも個別に電話会談し、アメリカとイスラエルによる一方的なパレスチナ問題終結計画としての「世紀の取引」を非難しました。
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