イラン石油相、「新型肺炎が石油の需要と供給の均衡を崩す」
3月 05, 2020 21:20 Asia/Tokyo
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ザンゲネ石油相
OPEC石油輸出国機構の緊急会議開催が近づく中、イランのザンゲネ石油相が、「新型コロナウイルスは石油需要を低下させ、また需要供給バランスを崩す原因になっている」と語りました。
ザンゲネ石油相は5日木曜、オーストリアのウィーンで記者団に対し、世界における新型コロナウイルス感染拡大以降、石油の需要量が減少を続けているとして、「石油購入レベルが特に最大の石油輸入国である中国において低下し、また世界全体で輸送量が減少していることが、石油需要の低下を促進している」と語りました。
OPECとその同盟国は、昨年12月に日量170万バレルの産油量削減に合意し、この措置の期限を翌年3月末までとしました。
IEA国際エネルギー機関はこれについて、今年第1四半期における世界の石油需要の伸び幅が、日量43万5000バレル落込んでこの10年で最低水準となり、以前の予想水準をさらに下回る可能性があるとしています。
これまでに3000人以上の死者を出した新型コロナウイルスの感染拡大により、産油国はウィーンでの緊急会議開催を迫られました。
第178回OPEC会議と、OPEC加盟国以外の産油国も参加する第8回OPECプラス会議は、今月5日から6日にかけてOPEC本部のあるウィーンで開催されます。
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