新型肺炎
視点;イランの新型コロナ抑え込みを確信するWHO
イランへ派遣中のWHO世界保健機関代表団のブレナン団長が10日火曜、テヘラン市内の複数の医療機関を視察し、「新型コロナウイルスを初め感染症の制御と管理で最も重要な柱は、関係機関と人々の連携だ」とし、「この種の事例がイラン国内ではっきり見て取れる」と述べました。
ブレナン団長は、イランの医療スタッフや看護師、医師らの尽力に謝意を示すとともに、「イランは、感染症を初めとする各種の疾病制御に当たって、注目に値する能力を有している。その力を様々な災害や危機の発生時にいかんなく発揮してきた」と評価しました。
また、これに先立ち、「イランの医療スタッフの知識と責任感に感銘を受けた」とし、「各国は、新型コロナウイルス対策に関してイランの経験を活用すべきだ」としました。
新型コロナウイルスは現在、国境を越えて世界の広い範囲で猛威を振るっています。感染者は中国、イタリア、イランだけにとどまりません。
イランのザリーフ外相は先週、ツイッターで「テロを含むその他のウイルスと同様、新型コロナウイルスも国境をものともせず、民族・宗教の違いを問わず誰もが感染する可能性がある」と指摘していました。
新型コロナウイルスは今や、国際的な一大現象となっています。その拡散規模はきわめて広範囲に及んでいることから、WHOは一部の国に対し緊急事態宣言を発令しています。この危機を乗り越えるには、全ての関係機関の連携や医師らによる取り組み、協力が必要であることに疑いの余地はありません。
今や、このウイルスの蔓延阻止や治療分野での活動が、かつてない規模で展開されています。これはイランなど地域社会の健康管理に恒常的な好影響を与える可能性があります。
この一連の現象においては、2つの要素、即ち新型コロナウイルスとそれへの対処が相互に対立した形となっています。ウイルス克服の成功のカギは、社会における行動パターンや様式、病院等の医療機関でどれだけの治療機会と医療設備を用意できるかにかかっています。新型コロナウイルス対策で最前線に立つのは医師や看護師です。彼らは社会の健康を守るために全力で戦いに挑んでいます。実際これまでに、イランでは複数の病院で一部医療スタッフが新型コロナウイルスによって命を落としています。
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は10日火曜、新型コロナウイルス感染者の看護・治療活動で亡くなった医師や看護師などの医療スタッフを殉教者とみなすべきとした同国のナマーキーー保健医療教育相大臣の意見に賛意を表明しました。
現在、イランでは国内の全ての保健医療・医学分野の持てる能力を総動員して、幅広い新型コロナウイルス対策が取られています。こうした努力は、イランの国民や体制責任者にとどまらず、WHOからも高い評価を受けています。イランも当然のことながら、新型コロナウイルス対策の際にイランに寄り添う各国や国際機関の協力に謝意を示すとともに、ウイルスの撲滅・制御で最終的に勝利を収めるカギは、国際社会が一致協力し共同で取り組むことことができるか否かにかかっていると考えています。
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