世界におけるイランの位置づけ(15)
農地の総面積順位
3月 16, 2020 16:02 Asia/Tokyo
皆さまは、イランが農地の総面積で世界第5位であることをご存知でしょうか?
農地の広さと質は、どの国においても農業生産能力の土台となります。この土台に、適切な知識や技術、必要な投資といった要素が加われば、食の安全を保証することができます。
FAO国連食糧農業機関の統計によりますと、世界全体の土地は139.6億ヘクタールで、うちおよそ40億ヘクタール(29%)は森林、49億ヘクタール(35%)は農地、その他は森林や農地に分類できない混合地帯や砂漠となっています。また、2011年に一時的に作付された土地は14億ヘクタールで、1億5400万ヘクタールは恒常的な農地として使用されています。1970~2011年の40年間で、1億3400万ヘクタールの乾燥農地が水耕地に変わった結果、世界の水耕地はおよそ2倍になりました。
農地とは、現在農作物が作られている土地のことを言います。そのため、ブラジルやコンゴのような国は、そのポテンシャルを充分に生かしているとはいえません。しかし中国やインドのような国は、農業に利用可能な国土を完全に活用しています。
政治的駆け引きにより国境が設定され、その結果、国ごとの水や土地といった資源は激しく偏ることになりました。世界では、人口の多い上位20か国で全人口の7割を占め、農地全体の60%を所有しています。
イランはその中で、農地の総面積が世界第5位となっています。
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