米国がイラクに警告、首相候補からのマリキ氏の除外を迫る
-
イラクの主要首相候補、ヌーリ・アル=マリキ氏
アメリカがイラク政府関係者に対し、ヌーリ・アル・マリキ氏の出馬に関する秘密メッセージを発信したことから、イラクの政治プロセスに対する外国の干渉への懸念が高まっています。
【ParsToday西アジア】イルナー通信によりますと、イラクの政治筋は、米国がヌーリ・アル・マリキ元イラク首相を支持する集団に送った極秘のメッセージで、「マリキ氏が次期政権樹立を主張するならば、イラクの主要機関に政治・経済的制裁を課すと警告してきたと明かしました。有識者らの間では、この行動はアメリカがイラク首相選出のプロセスに影響を及ぼそうとする試みだと解釈されています。この報道によれば、アメリカが思惑とする制裁措置にはイラク中央銀行とイラク石油販売会社に対する規制が含まれる可能性があり、その目的はマリキ氏の立候補に対する立場の転換を各政治派閥に促すこととされています。こうしたメッセージの一方で、ドナルド・トランプ米大統領はこれに先立ち、マリキ氏が政権に復帰した場合、米国からの対イラク支援を打ち切ると警告していました。
イラク政治派閥が外国からの圧力に反応
イラクの一部政治家は、同国の首相選挙に関する米国大統領の発言を内政干渉だとしました。特に、マリキ氏が率いる政党連合「法治国家」連合の一員であるフセイン・サディク氏は、マリキ氏が立候補に際して国内の合意に依拠しており、「いかなる外国による仲介も求めていない」とし、「首相問題の解決は憲法と国内合意の枠組みの中で行われるべきだ」と強調しました。イラク・クルディスタン民主党のハイサム・アル・マヤヒ氏も、マリキ氏の立候補への否定に関する米国から公式見解は得られておらず、政治協議は継続中であると表明しています。一方、アンバール連合のムハンマド・アル・ダリ氏は、首都バグダッド駐在の米国特使の任命について言及し、この動きをイラクの機密経済ファイルの管理を狙った米国の工作の表れだとしました。
イラク政治プロセスへの影響の可能性
イラクの専門家は、外部からの圧力により政治派閥間の亀裂が広がり、政権樹立プロセスが複雑化しかねないと警告しています。また、最大与党「調整枠組み連合」は、「首相の選出は純粋ま内政問題であり、外国当局者の意志に左右されるべきではない」と繰り返し強調しています。地域のアナリストらは、アメリカのこのアプローチを西アジアへの介入政策の一部であると考えています。また、彼らの間では、「この政策は国家主権の原則に反し、イラクの政治的安定に新たな課題をもたらす可能性がある」とみられています。

