新型コロナウイルス
視点;新型肺炎対策ー圧政的な制裁下での必死の戦い
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新型肺炎対策ー圧政的な制裁下での必死の戦い
旧来のコロナウイルスから変化して生まれた新型ウイルスのCOVID-19は、以下にあげるいくつかの理由により、非常に感染力が強く複雑なものとなっています。
第1の理由は、さまざまな気候風土におけるこのウイルスの生態がまだそれほど解明されておらず、それがこのウイルスに効果的に働くものやその制御法に関する決定的、かつ明確な結論が出されない原因にもなっていることです。
第2の理由として、各国によってその治療・予防状況がまちまちであり、また一部の隠蔽や新型コロナウイルス対策への弱さから、このウイルスが急速に拡散していることが指摘できます。
第3の理由としては、一部の国による、人道に反し政治的に汚れた目的達成のための政治的動きや現状の悪用が影を落としていることが挙げられます。その最たる例が、イランに対するアメリカの一方的な制裁と、それによる治療や予防措置への悪影響であり、このことは新型ウイルス感染の連鎖の遮断プロセスの混乱・遅延につながっているとともに、確実に全ての人々がこの問題による弊害をこうむることになります。
イランのローハーニー大統領は28日土曜、テヘランでの新型コロナ国家対策管理本部での会議において、イラン国民が制裁という厳しい状況に置かれていることを強調するとともに、「世界は、現実に制裁下にある国が、この感染力の強いウイルスにどうやって対処できているのか、ということに驚きを隠せない」と語りました。
世界では現在、新型コロナウイルスの拡散阻止に対して努力し希望が注がれています。しかし、この目的達成は、このウイルスの完全な制御にとっての一連の障壁が存在していることから、複数の要素に左右されています。しかし、このウイルスの抑制・克服に向けた一連の措置や努力の方向性は、新型コロナ危機を抑制された状態に持ち込むことに向けられています。もっとも、このことは、新型コロナウイルスの完全な撲滅を意味するものではなく、その感染・拡散の原則を促し、感染者への医療サービス提供や大規模なレベルでの検査の実施の機会を、より多く作り出すことをさしています。
現在、世界での新型コロナウイルスの感染者数は66万8000人に達し、死亡者数は3万人を超えました。
イラン保健医療教育省は軍の助けを得て、一連の対策措置を講じています。感染の連鎖の遮断を促す対策として実施されているものには、患者の隔離策や、社会的間隔の維持強化政策、不要不急の旅行・移動の禁止、一部の職業活動の休止、集会の開催の禁止などがあげられます。
いずれの国も、自らの保健医療面での能力や社会文化、経済状況に応じて、現状における措置を講じざるを得なくなっています。明らかなことは、新型コロナウイルスがテロと同様に人類にとっての共通の脅威であり、その撲滅や制御には世界規模での集団的・共同での決意が必要とされていることです。しかしその一方で、イランはアメリカによる史上最も厳しい制裁を科されている中、新型コロナウイルスと戦っていることになります。
フランス駐在のガーセミー・イラン大使は28日土曜、ツイッター上において「新型コロナ危機に瀕し、多数の人々が命を奪われ、世界の人々が緊張と恐怖感の中に置かれている現在の世界において、今なお制裁や最大限の圧力行使、制裁強化などを口にする人々は、罪なき多数の人々の死の責任をとるべきだ」と語りました。
アメリカによる一連の制裁は、息詰まるイランの新型コロナウイルス対策のみならず、生死にかかわる共同の目的をも破壊・失敗に追い込むことになります。しかし、人命の尊さは地理的国境に関係なく、世界のどこでも重視されなければなりません。
こうした状況の中で、自らの政治的な私欲や目的のために意図的に新型コロナウイルスというパンデミックからの人命救助を妨害する国による一方的な行動に対して沈黙を決め込むことは、人道に反する犯罪と同じ道を歩むことをを意味するといえるでしょう。
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