テヘラン大学の研究者グループ 人工呼吸装置を製造
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イラン人研究者グループが製造した人工呼吸装置
テヘラン大学の電気工学およびコンピュータ工学部の研究者グループは、イランのポリマーおよび石油化学研究所と共同で、新型コロナウイルスに感染した患者用の人工呼吸装置の製造に成功しました。
イルナー通信によりますと、簡単な構造を持つこの人工呼吸装置は、専門家なら誰でもそれを模して製造できるという利点があり、地域のニーズに合わせて使用できるようオープンソースとしてすべての人を対象に提供されるということです。
また、同じくテヘランにあるアミールキャビール工科大学の研究者らは12日日曜、商品名「PO-MED 19」と名付けた指用パルスオキシメータを公開しました。
この装置は、患者の指から受け取ったデータを利用して、その人の心拍数や血液の酸素飽和度といった情報や健康状態について、様々な所見を医師や患者に提供します。
検疫・隔離計画、あるいはソーシャルディスタンス(社会的距離維持)計画において、新型コロナウイルス感染者の発見やスクリーニングのためにこの装置を使用すれば、検温以上の効果が期待できるとされています。理由は、一般的に新型コロナウイルスに感染した人は、体内での免疫システムとウイルスとの激しい衝突後、発熱や倦怠感などの症状を発症するからで、血中酸素濃度を測定すれば、多くの場合、早い段階でその人の健康状態をチェックする貴重なデータが得られるようになります。
新規に製造されたこれらの2つの製品は、米国の違法な制裁下にあるイラン医療界が必要な機器の需要を一部でも満たすことができると期待されています。
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