イラン政府報道官、「米国はIMFによる決定の拒否権を持たない」
イラン政府のラビーイー報道官が、米国はIMF国際通貨基金の決定に対する拒否権を持たないと指摘し、「IMFの他のメンバーは、アメリカの非人道的措置を阻止すべきだ」と強調しました。
ラビーイー報道官は13日月曜の記者会見の席上で、IMFから融資を受けたいとするイランの最新の要請をめぐる状況を説明し、「イランは長きにわたり国際通貨基金に出資してきた。新型コロナウイルスが蔓延するまでは、IMFに対し融資を申請したことはない」と語りました。
また、米国の違法な制裁と新型コロナウイルスの蔓延がイラン国民の生命を脅かしていると指摘し、「事実、IMFの決定は、人事問題のために生み出された基金の道徳性と人間性の象徴だ」と指摘しました。
そして、ルクセンブルクでイランの政府資金の凍結が解除されたことを明らかにし、「2001年9月11日の米同時多発テロを口実としたイラン資産の押収・凍結は米政府の傲慢な性質と政策の証だ」と述べました。
ラビーイー報道官はまた、「イランはイラク国民の意思に基づいて下されたいかなる決定も支持する」と強調し、「イラン政府は他の国々がイラクの国家主権を尊重し、イラクの国内情勢にいかなる干渉も行わないことを提案する」と述べました。
また、「米国は、自らの誤った政策とイラクの治安状況について、理解を新たにし、現実を見つめることの必要に迫られている。この地域に紛争を招くような政策は、一般の人々の生命をさらに危険に陥れるだろう」と指摘しました。
そして、アフガニスタンに話題を転じ、イランは強力な中央政府を形成するためにアフガニスタンのあらゆる努力を支援すると述べ、「国民の投票の結果誕生したアフガニスタンの強力な政府の存在は、間違いなく地域の安全に寄与するだろう」と語りました。
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