視点:イラン大統領が指摘する新型コロナによる世界政策の変化
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ローハーニー大統領
新型コロナウイルスは、過去のどの時代よりも、地球規模の現象に対処する上で国際システムが抱える弱点を示すことになりました。
この弱点の重要な部分は、政治的モデルと国際関係を支配するシステムに顕著に表れています。
イランのローハーニー大統領は3日日曜、これらの弱点について、「唯一生き延びる道は地域および世界の強大な組合組織の形成と唱える世界にあって、各国はナショナリズムへと向かい連帯・結束は弱体化した」と指摘しました。
ローハーニー大統領は、米国では黒人と白人、米国人と非米国人の間で医療状況に差があるとし、「EU欧州連合においてさえ、外見は友人のように見える諸国間で、マスクを手に入れるために互いに競争している」と述べました。
新型コロナウイルスは今や世界中に課された試練であり、パンデミックをもたらした問題です。 これまで世界中で新型コロナウイルスに感染した人の数は350万人に達し、 24万人近くが亡くなっています。
テヘラン大学でロシア研究に携わるジャハーンギール・キャラミー教授は次のように述べています。
「国際的プロセスにおける新型コロナウイルスの影響を調査するためには、プロセスの拡大とコロナウイルスに対する政府の反応の結果を待たなければならない。この病気の範囲がどこまで拡大するのか、また各国でどれだけの犠牲者が出るのかということは、将来の国際的なプロセスについて、結果を評価する指標となりうるだろう」
このウイルスの拡散から生じた国家の安全、国民の健康への脅威が世界規模のものであることは、国際的な協力の必要性を高めています。現在、国際社会は国際システムにおける政治的行動の構造的な問題の解決策を必死に求めています。WHO世界保健機関の弱点、IMF国際通貨基金の決定が政治色を帯びていること、米国による制裁で医薬品・医療機器の送付が妨害されていること、また、力と財力、進歩を主張しておきながらマスクを横取りするその行為に至るまで、これらの事柄は、世界的な新型コロナウイルス感染拡大と同時に見られている問題です。
もっとも、世界が現在危機の真っ只中にあり、危機の規模と影響の全体像がまだ不透明なため、ポストコロナ時代の国際システムへの影響、結果、形態を推測するには時期尚早です。 これらの影響の程度は、現在の各国の行動と無関係ではありません。もし各国が利己的に振る舞うならば、格差と課題がさらに増大することは明らかです。
新型コロナウイルスはそれに対処する困難さにより、世界が一極主義では統括できず、国際社会が互いの助け合いと多極主義を必要とすることを如実に示しました。
イラン大統領が指摘したように、今日、世界は口頭で米国の制裁を強く非難しており、制裁が非人道的で間違った行為であることは明らかです。米国は、イランどころかWHOさえも制裁対象として、人間の価値観や基準からかけ離れていることを世界に露呈してきました。
制裁下にあるにもかかわらず、イランの保健医療システムは、知識、経験、素晴らしいスタッフを有し、新型コロナウイルスを制御する上での成功体験を他国に提供できることを証明しました。WHOの公式統計によりますと、イランは回復した患者数において、中国に次ぐ世界第2位となっており、新型コロナウイルス感染者の実に80%以上がこれまでに回復しています。
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