視点;ベネズエラ向けタンカーの航行妨害に関する、イラン政府関係者の対米警告
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ベネズエラ向けイラン産原油運搬タンカー
ベネズエラ向けイラン産原油運搬タンカーの航行を妨害するとしたアメリカの政府関係者の脅迫に関する一部の報道を受け、イランの政府関係者が一連の警告的反応に出ています。
イランのザリーフ外相はこれに関して、グテーレス国連事務総長に対し書簡を送付し、「アメリカによる挑発的、危険で違法な脅迫はある種の海賊行為であるとともに、世界の平和と安全を脅かすものである。アメリカは、国際舞台での専横な振る舞いを止め、特に、公海における船舶の航行の自由をはじめとした、国際法の支配を尊重すべきだ」と述べました。
こうした中、イランのアラーグチー・イラン外務次官もイラン駐在の米利益代表を兼任するスイス大使を呼び出し、イランのタンカーに対して予想されるアメリカのあらゆる脅迫に対しての、イラン側の真剣な警告をアメリカに伝えるよう求めました。
ベネズエラに向けてのイランのタンカーの派遣は、国際法規の枠組みによる、しかも公海におけるものです。通商の自由は国際法で承認されている旧来からの原則であり、各国の政府にはこれを妨害する権利はありません。5700キロもの長い海岸線を有するイランは海洋国家の1つとされ、年間平均で3億トンもの貨物がイランの11の大貿易港および、60箇所の小港で積み下ろしされています。
アメリカは昨年7月、イギリスとの協力による間接的な行動として一種の海賊行為に出て、ジブラルタル海峡近辺で国連の対シリア制裁違反を口実とし、イラン産原油を積載したタンカー・グレース1を拿捕しました。イランはこれに対し強く反発しています。こうした中、ジブラルタル最高裁はこのタンカー(現名アドリヤーン・ダルヤー)の拿捕延長というアメリカの正式要請や圧力を無視し、このタンカーの拿捕命令の解除を決めました。
アラブ圏の著名なアナリスト、アブドルバーリ・アトゥワン氏は、アラブ圏のニュースを報じる新聞ライ・アルヨウムのウェブサイトにおいて、ジブラルタル海峡で拿捕されたイランのタンカーの解放に反応し、「イランのタンカーの拿捕は、トランプ米政権の挑発により、また説得性の欠如した口実により行われたもので、イギリス政府の大きな過ちであった。イギリス政府は、イラン政府関係者が謝罪し、許しを求めてくるものと思い込んでいた」と語っています。
アメリカの武断的な行動が、国際貿易や航行の自由、エネルギーの自由な流通にとっての脅威となり、またこれが明白な海賊行為かつ国際法への公然とした違反、さらには国連憲章に明記された原則や目的に反することは、言うまでもありません。
国際法の様々な側面および、海上安全に対するアメリカの挑発行為の危険に注目し、アメリカがどのような形であれ過ちを繰り返せば、イランにとっては全ての選択肢が存在し、イラン政府は海上の自由の維持および、アメリカの法律違反のペナルティーを重くするために、しかるべき措置を講じると考えられます。
ハータミー・イラン国防軍需大臣は、これに関して明白なメッセージを発しており、18日月曜のイラン国会・国家安全保障外交政策委員会メンバーとの会合で、「イランは自らの国家安全保障の防衛において、外部から侵略してくるあらゆる敵に対し迅速かつ断固たる反応を示すだろう」と語りました。
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