「我々は息ができない」;アメリカの圧制にあえぐ諸国民の本音
(last modified Thu, 04 Jun 2020 09:24:59 GMT )
6月 04, 2020 18:24 Asia/Tokyo
  • アメリカでの人種差別に反対する抗議デモ
    アメリカでの人種差別に反対する抗議デモ

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「我々は息ができない」とするアメリカ市民の現在のスローガンを、同国の行う圧制政策にあえぐ全ての諸国民の本音だとしました。

ハーメネイー師は3日水曜、ある演説において「アメリカは自らの行動により、世界で生き恥をさらしている」とし、「その恥となっている行動のひとつは、アメリカ政権内の腐敗が原因で新型コロナウイルスの感染者・犠牲者が多国の何倍にもなるというウイルス対策における自身の脆弱な管理能力である。またもうひとつは、自分たちが明らかに犯罪を行った人々に対して謝罪もせず、最近の事件で白人警官に殺害された黒人男性があたかも人間でなく人権がないかのように、その後でも平気で人権について語るという、彼らの恥知らずな対応である」と語っています。

4日木曜、アメリカでの人種差別に反対する全国的な抗議デモは9日目を迎えました。今回の新たな一連の抗議活動は、白人警官による黒人男性(46)の惨殺への反発として始まりまりた。

この期間中における、トランプ米大統領による、時には感情にまかせたままの荒唐無稽な行動は、新型コロナウイルス関連の彼の発言と酷似しており、それは抗議行動の炎を鎮火させるどころか、国内での抗議行動の火に油を注ぐ結果となりました。

アメリカでは、このたびの一連の抗議行動により、少なくとも13人が死亡したほか、数千人が逮捕されています。

米・ミネアポリスで始まった静かな抗議行動は、現在ではアメリカの140の都市に波及し、それはアメリカ政府に数十億ドルもの出費を強いています。しかし、この出来事よりさらに悲惨なことは、アメリカの警察が最近の騒乱の中でジャーナリストを一般市民と同様に暴行の対象としていることです。

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師

ハーメネイー師は、アメリカでのこの数日に起こっている出来事を、アメリカの隠されていた真実の露呈だとし、「警察官が一黒人市民の首を膝で窒息死するまで押さえ続け、またその光景を複数の警察官が傍観するという行為は、決して目新しいものではなく、アメリカ政府が過去にもアフガニスタンやイラク、シリア、さらにその前にはベトナムで行っていたことであり、これらは米政府の品行や本性を示す以外の何ものでもない」と語りました。

ザリーフ・イラン外相もツイッターで、「ヨーロッパ(西側諸国)以外の社会に対し性急な判断(追及や批判)に走るヨーロッパが、今回は完全に沈黙している」とし、「ヨーロッパがこれまでどおり、アメリカでの市民やメディアに対する乱暴な行為に口をつぐんでいたければ、今後も永久に口を閉ざしているべきだ」と強調しました。

また、イラン司法府のライースィー長官も、「アメリカは、人権擁護国家などではなく基本的人権の蹂躙国であり、国際裁判所で裁かれるべきだ」と述べています。

アメリカでの状況改善への望みは、もはや引き返す事のできない段階に達しています。同国の状況は、アメリカでの黒人団結運動の創始者Omali Yeshitela氏が次のように述べているとおりなのです:「アメリカ大統領がどの政党の出身か、また誰であるかは関係なく、とにかく選挙で勝つのは資本主義体制である。オバマ前大統領は、黒人の顔をした白人勢力であり、資本主義体制の雇われ人(体制に奉仕する人間)であることを示した」

 

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