イラン大統領が中央銀行総裁に指示、韓国によるイラン資産凍結をめぐり
6月 13, 2020 13:46 Asia/Tokyo
イランのローハーニー大統領が、同国中央銀行総裁と電話会談し、韓国によるイランの資産凍結について、今後の対応を指示しました。
ローハーニー大統領は12日金曜、ヘンマティ・イラン中央銀行総裁との電話会談において、韓国がイランの資産を凍結していることを批判するとともに、「イラン外務省と連携して韓国との外交・法的ルート、並びに金融機関や国際機関を通じてこの問題を追跡するように」と指示しました。
また、「韓国は、イランが中央銀行の資産を利用して基本的な必需品、医薬品、人道物資等を購入することを禁じている。これは決して容認できない」とし、「イランは韓国政府が一刻も早くこの制限措置を解除するよう期待する」と強調しました。
一方のヘンマティ総裁は最近、米国の国際金融情報サイト・ブルームバーグのインタビューの中で、「イランの外貨資産が、韓国の複数の銀行に違法な形で凍結されている」とし、「イランは、韓国にある自らの資産を、米国の一方的な制裁対象になっていない医療品や食品の購入に使用する意向だ」と発言していました。
こうした中、イラン外務省のムーサヴィー報道官も、「米国によるイラン制裁は一方的かつ違法なものだ。これらの制裁は他国の行動指針とはなりえない」とし、「韓国は、イランとの旧来からの関係をこれ以上歪めることのないよう、よく考える必要がある」と述べました。
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