世界におけるイランの位置づけ(45)
世界における銅生産量の順位
皆さまは、イランが銅の生産量で世界第12位であることをご存知でしょうか?
銅は金属の中でも赤みをおびた色をしています。電気伝導率と熱伝導率に優れており、産業界で最も多く使われる金属のひとつに数えられます。
銅は自然条件の中で安定した状態で存在し、また槌のような原始的な道具で叩くだけでも容易に整形できることから、古代においても銅を用いた工業用の道具、装飾品、水道管や水槽、硬貨、刀剣、像などが製造されました。
この金属はその特性により、人類の文明発達において最も重要な物質となっていました。
世界では19世紀末の電報、電話、電気、送電線の発明にともない、金属線が非常に重要な最終生産物となりました。銅は幅広い工業的用途がある金属の中でも電気伝導と熱伝導の両方において最良とされ、価値ある工業伝導体として日々注目されています。
現在世界で生産されている銅の70%以上は、電気・電子関連産業で利用されています。2008年には、銅はその表面でカビ、微生物、細菌、ウイルスなどを殺す抗菌作用がある最初の固形物として、アメリカ環境保護庁に登録されました。
銅は商業的な観点からも有用で役に立つ金属です。アメリカ地質調査所の報告によりますと、2018年における世界の銅鉱石生産量は2040万トンにのぼります。このうち77.5%は上位10カ国が生産したものです。銅鉱石の最大生産国は南米チリで、世界生産量の27.6%を占めています。これに続く第2位はペルー(244万トン)、第3位は中国(159万トン)、第4位はコンゴ民主共和国(123万トン)、第5位はアメリカ(122万トン)で、以下はオーストラリア、ザンビア、メキシコ、ロシア、インドネシアといった国々が名を連ねています。
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