イラン全国でタースーアーの追悼行事
8月 29, 2020 17:12 Asia/Tokyo
イランで、イスラム暦モハッラム月9日にちなんだ追悼行事が行われ、各地は服喪ムード一色に染まっています。
29日土曜は、イスラム暦1442年モハッラム月9日に当たり、シーア派3代目イマーム・ホサインが、イラク・カルバラでウマイヤ朝の暴君ヤズィードの軍勢と戦って殉教した前日のタースーアーの記念日です。
毎年この日には、イラン全国でイマーム・ホサインとその末裔を敬愛する人々が、大規模な追悼儀式を開催して、特にイマーム・ホサインの異母弟アボルファズル・アルアッバースを偲びます。
イマーム・ホサインとその忠実な教友らは、西暦680年(イスラム暦61年)、現在のイラク南部の町カルバラにて殉教しました。
この痛ましい出来事から千数百年が経過した現在も、この出来事の重要性は色あせることなく、そのメッセージは世界に伝播し、彼らの殉教を悼む行事は毎年盛大に開催されています。
なお、今年イランでは、新型コロナウイルス感染防止のため、モスクなどの宗教施設での一連の追悼行事が3密を避けて屋外で衛生プロトコロルを完全に守った上で実施されています。
参加者たちはコロナウイルスの1日も早い収束と感染者の回復を祈り、この苦境が過ぎ去るようイスラムの預言者一門に助けを求めています。
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