イラン司法府長官、イラク当局者との会談で「米は世界のどこにいても悪事をはたらく」
ライースィー・イラン司法府長官が、訪問中のイラク・バグダッドにて同国のサレハ大統領、ハルブシ国民議会議長と会談しました。
ライースィー長官は10日水曜、サレハ大統領との会談で、「テロ組織ISISとの戦いにおける協力は、イランとイラクの2つの国民の間の共感と協力の真の象徴だった」としました。
また、「アメリカとその同盟国は、人類史上決して諸国民に幸せに導くことはなかった」と述べています。
さらに、テロとの戦いでの殉教者であるソレイマーニー・イランイスラム革命防衛隊司令官および、アルムハンディス・イラク民兵組織副司令官のテロ暗殺事件を迅速に法的追及する必要性を強調し、「テロとの戦いの英雄だったこれらの2人の人物を、アメリカはイラクの国家主権侵害という形でテロ暗殺し、殉教に至らしめた」と語りました。
一方、サレハ大統領も両国のこれまでの歴史ある奥深い関係に触れ、「主権を有する独立国家としてのイラクは、イランにとっての同盟国、かつ力強い拠り所となりうる」としています。
ライースィー長官はさらに同日、スンニー派やシーア派の学者らをはじめ、イラクの政治・社会分野の有力者らと個別に直接会談しています。
また、「タクフィール派の行動はシオニストの行動と同類項である」とし、イラク議会の決議にのっとっての米軍の撤収・追放の必要性を強調するとともに、「アメリカが地域にいる限り、安全にはならない。それは、彼らは世界のどこにいても悪事をはたらくからだ」と述べました。
さらに、「アメリカの力は凋落に向かっている」としています。
ライースィー長官は今月7日、イラク司法高等評議会のザイダン議長の正式な招聘により、イラン高等代表団の長としてイラク・バグダッド入りしました。
同長官の今回の3日間のイラク訪問の最も重要な目的の1つは、ソレイマーニー司令官および、アルムハンディス副司令官の暗殺事件を追跡することにあります。
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