イラン第1副大統領、「制裁がなかったら既に国民にワクチン接種できていた」
(last modified Wed, 17 Feb 2021 18:14:23 GMT )
2月 18, 2021 03:14 Asia/Tokyo
  • ジャハーンギーリー・イラン第1副大統領
    ジャハーンギーリー・イラン第1副大統領

ジャハーンギーリー・イラン第1副大統領が、同国に対するアメリカの圧政的な制裁に触れ、「もし現時点で制裁がなかったら、イランはコロナワクチンを調達・確保できた最初の国のはずだった」と語りました。

ジャハーンギーリー副大統領は17日水曜、WHO世界保健機関のアフマド・サリーム・アルマンザリー東地中海地域事務局長と会談し、トランプ米前大統領の政策を批判するとともに、「対イラン制裁は、WHOの政策と慣行に対し同様の強硬な対応をした人物によって課された」と述べています。

また、「イランは裕福な国であり、支援を必要としていない」とし、「アメリカは、我々の資本と資産へのアクセスを遮断した。我々は、他国と同様に新型コロナウイルス蔓延に対処せねばならない時期に制裁を受けている。だが、資金源が遮断・凍結されたため、WHOと共同で購入した医療機器送付の可能性は、1年たっても整っていない」としました。

さらに、「イランは現在、数百億ドルの資金を有しているが、それらはアジア諸国の銀行で凍結されたままになっている。新型コロナウイルスワクチンを共同出資・購入し、発展途上国にも供給を目指す枠組み「COVAX(コバックス)」の分割払いのために、わずか5,000万ドルを事前に送金するルートを探すのに長い時間がかかった」と語っています。

一方のアルマンザリー地域事務局長も、保健医療分野でのイランの成果を高く評価し、「イランは、地域や世界の保健医療において非常に重要な位置づけにあり、イランの業績は国際フォーラムや地域委員会で歓迎されている」と述べました。

また、彼はまた、イラン保健医療教育省のプログラムと予防接種に向けた日程計画を賞賛しました。

 

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