視点
核問題での抵抗を強調したイラン最高指導者
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ハーメネイー師
「イランは、核問題においてもそのほかの問題と同様に決して妥協・後退せず、国家の現在と未来にとってのニーズや公益となる路線を、着実に歩み続けるだろう」
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は22日月曜、イランイスラム革命最高指導者の任命やその任務履行の監視役を務める専門家会議の議長やメンバーらと会談した際、この数日間の米および、英独仏の表明を傲慢で論理に欠けた不公平なやり方だとし、「このような振る舞いや表明の結果は、そうした国々が益々イラン国民に嫌われることになる以外にない。一方で、イランは決して核問題における自らの立場から後退、妥協することはない。国のニーズや公益に応じて、必要な程度までウラン濃縮度を60%に上げることも可能だ」と述べています。
ハーメネイー師はまた、次のように述べています。
「核兵器の問題は口実に過ぎず、彼らは我々の通常兵器獲得にも反対している。それは、彼らはイランから力という要素を剥奪したいからである」
さらに、「わが国の核兵器製造を阻止しているのは、大量殺戮の原因となる化学兵器や、核兵器などの大量殺戮兵器の製造を禁忌としたイスラムの思想や原則である」と強調しました。
そして、過去にアメリカの原爆が22万人もの民衆を殺戮し、また西側諸国製造の戦闘機により学校や病院、市場が爆撃され、イエメンの被抑圧民が包囲されていることに言及し、次のように述べました。
「民間人や罪なき人々を殺害するのは、アメリカを筆頭とする西側諸国のやり方である。だが、わが国はそのようなやり方を決して容認しない。これゆえ、核兵器の製造などという考えには至らない」
続けて、「こうした中において、あの国際的なシオニスト道化師たる[シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相]は常に、イランに核兵器を絶対に獲得させないなどと言っているが、彼に対してこそ、“イランが本気で核兵器を獲得しようとすれば、彼さらには彼よりも大物の人物でさえも、これを妨害できない”と断言すべきだ」としています。
ハーメネイー師の表明には、次に上げる2つの要点が存在しています。
第1の点は、マクロ的な視点から核問題を見て、平和目的へのアプローチにより核科学におけるイランの究極の目的を説明していることです。
ハーメネイー師はこれに関して、原子力発電所がより健全的かつよりクリーンで、より安価なエネルギーを提供することにより、それほど遠くない将来に最も重要なエネルギー源の1つになるであろう、という事実を指摘することで、ウラン濃縮に対する国家のニーズを1つの明白な事柄だとし、「ウラン濃縮を必要が出る日から開始することはできず、今日からその時期に備えて準備する必要がある」と述べました。
さらに、化石資源は枯渇し、また経済が成長しつつあることに着目し、イランの優先事項はクリーンエネルギー供給プログラムにおける原子力発電所の建設と開発だとしています。
第2の点は、核合意におけるもので、強制力のある法的な1つの原則としてのイラン国会の議決です。
ハーメネイー師はこれに関しても、「アメリカが核合意から離脱し、そのほかの国も同国に同調した際には、イスラムの聖典コーランの指示するものは、あなたも自らの責務を放棄するほうがよいというものである。だが、それでもわが国の政府は自らの責務を放棄せずに、段階的にこれを縮小していた。もっとも、これらの事柄も相手方がその責務を履行すれば、本来の状態に戻すことが可能だ」と語りました。
1つの事実として受け入れるべきことは、核科学が核エネルギーの平和利用を目的とした、イランの科学者による長年の努力の結果であり、かつ疑いの余地のない合法的、明白な権利だということです。イランは、核合意内の全責務を履行してきていますが、この合意の相手国はこの路線における一歩を踏み出しておらず、口先だけのスローガンを掲げて、約束しているに過ぎないのです。
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