イラン外相と国連事務総長が、イエメン問題をめぐり電話会談
国連のグテーレス事務総長とザリーフ・イラン外相が、イエメン情勢をめぐり電話会談を行いました。
ファールス通信によりますと、グテーレス事務総長は2日火曜夜、この電話会談で、イエメン戦争の終結と同国での政治的対話の開始、並びに公正な和平の成立に向けた国連の最新の措置に関して説明し、「イエメンでの和平成立に寄与すべく、イランには今後とも引き続き尽力してほしい」と語りました。
一方のザリーフ外相も、イエメン戦争の終結、同国の封鎖解除、イエメンの人々への人道援助提供の必要性を強調し、イエメンに公正な平和を確立するための国連の努力を、イランとして支援していく構えを示しました。
また、「イエメン人同士の内部対話の実施や包括的政府の発足により、同国に安定と平穏が戻るよう希望する」と述べています。
イランは常に、イエメンをはじめとする西アジアの危機を政治的手段により解決する道を追求してきました。
また、これまでの6年間において常に、好戦的な国々に対し、イエメンでの戦闘と封鎖を止めて平和的な解決策を視野に入れるよう求めてきました。
サウジアラビア主導アラブ連合軍は、2015年3月から複数のアラブ諸国が集まった連合という形で、米国の支援と暗黙の了解のもと、追放されたハーディ元イエメン大統領の復権を口実に、自身の政治的目的と野心を実現するため、アラブ圏最貧国のイエメンに対して大規模な攻撃を開始しました。この攻撃の結果として、イエメンではこれまでに数千人の人々が殺害されています。
特に新型コロナウイルス大流行の最中でのサウジアラビアの軍事侵略により、アラブ圏最貧国のイエメンは、食糧と医薬品の深刻な不足に直面しています。
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