イランと韓国の関係の新たな幕開け
韓国のパククネ大統領が、イラン大統領の招待を受け、1日日曜、テヘラン入りしました。
キャラミー解説員
韓国大統領がイランを訪問するのは、1962年以来初めてのことになります。200人以上の政府・民間企業の関係者から成る最大の経済使節団がパク大統領に同行しています。
韓国は制裁解除前から、イランで目覚しい経済活動を行ってきました。イランの人々による韓国製品への支持は、核合意後の両国の協力の道を整えています。
イラン石油省のザマーニーニヤー国際・貿易担当次官によれば、韓国大統領の3日間のテヘラン訪問で、両国の間で石油や天然ガスだけで4つの合意覚書が調印されるということです。エネルギー部門でのイランと韓国の協力の長期的な展望は、イランと韓国の大統領の立会いの元で、調整されるでしょう。韓国はイラン産原油の最大の購入国のひとつです。韓国のイラン産原油の輸入は、2016年3月、前年の同期間と比べて、81%の成長を見せました。韓国の責任者は、「イラン産原油の輸入は今年増加し、高まる需要を満たすだろう」と述べました。
今年1月17日の核合意の実施により、イランの原油生産と売却は増加し、イランは制裁前の石油分野での地位を取り戻そうとしています。アジア大陸、とくに東アジアでのイランの伝統的な石油市場は今もイランの原油を求めています。イランと韓国の石油協力は、両国の経済に変化をもたらし、貿易取引を拡大しています。
イランと韓国の非石油製品の貿易額は2013年、41億ドルでした。イランに対する制裁の解除やイランにおける韓国の投資家の再参入、両国の経済・貿易協力の拡大は、貿易額の増加に向けた機会を整えています。
これに関して、テヘラン駐在の韓国大使は、「パク大統領のテヘラン滞在中に、両国の政府・民間企業の間で30以上の協力文書が調印される」と述べました。さらに、これらの文書には石油・天然ガス、インフラ、海運、衛生・医療、一部の特別なプロジェクトや文化の分野が含まれるということです。
韓国大統領のイラン訪問は、両国の国民と国家の関係における転換点であり、アジアの二つの重要な大国の伝統的な関係における新たな幕開けとなるでしょう。イラン経済の多くの可能性と、韓国の技術との融合は両国の関係に多様性をもたらすでしょう。韓国の関係者は、パク大統領のイラン訪問によって、こうした目的が実現されることを期待しています。イラン産原油の購入増加、技術移転に向けた投資、様々な天然ガス計画における投資、石油化学部門の協力、こういったことがイランと韓国の協力の最も重要な部門となっています。
パク大統領のイラン訪問中に行われる制裁解除後のイラン・韓国の経済・貿易協力の拡大方法を検討する会議も、経済関係の拡大に向けた両国の真剣な決意を表すものです。