核合意に関するイラン最高指導者の立場「イランは急ぐ必要なし」
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イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「アメリカはすべての制裁を解除すべきである。それからイランが検証・査定し、制裁が真に解除されている場合には、わが国は何の問題もなく核合意内の本来の責務履行に復帰するだろう」と語りました。
(last modified 2026-03-02T10:12:05+00:00 )
3月 24, 2021 11:15 Asia/Tokyo
  • イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師
    イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「アメリカはすべての制裁を解除すべきである。それからイランが検証・査定し、制裁が真に解除されている場合には、わが国は何の問題もなく核合意内の本来の責務履行に復帰するだろう」と語りました。

ハーメネイー師は今月21日午後、春の訪れとなるイラン歴の新年ノウルーズに当たってのテレビ演説において、核合意に関して「アメリカ側の一味は、核合意が署名された年と比較して状態が変化し、核合意も変更されるべきだと考えている」とし、「然り、状況は変化しており、しかもアメリカ側にとって不利な状況になっている。核合意が変更されるなら、イランに有利な変更であるべきだ」と述べています。

バイデン米新大統領の就任から2ヶ月が経過したものの、イランや核合意に対するアメリカの政策は、相変わらず4年前の軌道上を進んでいる。それは、トランプ前大統領が最大限の圧力行使政策により、イランを再度協議の席に着かせて核合意に新たな内容を追加しようと工作していた路線だ」としました。

バイデン政権の外交政策チームの最近の立場は、強制的な外交や圧力をもってイランからあらたな利権を獲得し、核合意に新たな内容を追加しようと目論んでいることを示しています。

4年間にわたるトランプ前政権の最大限の圧力行使政策は失敗を招いたもので、いま、トランプ氏の政策はバイデン大統領の目の前にあります。しかし、このルートに沿って進んだのでは、イランを決して屈服させることはできません。

ハーメネイー師が新年の演説で強調したように、最大限の圧力政策はすでに失敗しており、米新政権がまた同じ道を進もうとすれば、彼らも失敗に至り、逆にイランが日増しに強大化することになります。

核合意に関するイランの決定的な政策は明白に公表されており、それが相手側に受諾されれば、状況は変化すると見られます。しかし、アメリカを初めとする核合意の相手側が認めなければ、現状がそのまま続くことになります。イランは決して、アメリカの核合意復帰を急がせる意向はありません。

アメリカは、核合意への復帰や制裁解除に当たって、誰が先に一歩を踏み出すべきかを盛んに議論していますが、これは論理的な行動ではありません。それは、核合意内の責務が論点として提起されており、これまで自らの責務に違反し、それを実行しなければならないのはアメリカ側だからです。

イランは核合意への署名により、この合意の内容を実施しました。しかし、イランの相手側は紙面上の約束や取り決めを実行していません。このような状態の中、今や彼らが言うところの信頼は存在していません。イランは核合意にのっとり、ウラン濃縮を含めた自らの核活動の一部を制限しましたが、相手側はまだこの合意の枠組みでのイランの経済的な利益をきちんと確保・保証できていません。

アメリカが核合意から離脱し、ヨーロッパやそのほかの核合意関係国がイランの経済上の利益を確保できなかったことを受け、イラン側はこの合意内の責務履行の段階的な縮小措置に踏み切っており、現在では20%濃度でのウラン濃縮が実施中です。

核合意をめぐる現在の状況は、イランの真剣さと威信を示すものであり、IAEA国際原子力機関の監視の下で平和的な核活動が実施されています。イランは決して、核合意を復活させる機会をつぶしているのでも、また急ぐわけでもなく、自らの利益のみを考えているのです。

 

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