駐中国イラン大使が新疆ウイグル自治区を訪問
中国・北京駐在のケシャーヴァルズザーデ・イラン大使が、中国の少数派民族でイスラム教徒のウイグル人が居住する同国西部・新疆ウイグル自治区を訪問したことを明らかにしました。
ケシャーヴァルズザーデ大使は30日火曜、ツイッターで「SCO上海協力機構事務局長および北京駐在の複数国の大使・外交官らとともに、新疆ウイグル自治区の中心都市ウルムチを訪問した」としています。
また、「ウルムチ市は発展した極めて美しい市であり、イランと中国の文化的共通性のシンボルを備えている」とし、「この市はシルクロードの文化的交流により隆盛した時代を想起させる場所だ」と語りました。
さらに、「ウルムチ市内にある『白いモスク』において、正午の礼拝を行った」と述べています。
ケシャーヴァルズザーデ大使はこのツイッター上のメッセージの最後に、今回のウルムチ訪問で撮影した写真を公開しました。
米国と一部のヨーロッパ諸国は最近、新疆ウイグル自治区に居住する少数派民族ウイグル人の権利を侵害したとして、中国に制裁を課しました。
中国外務省の華 春瑩報道官は最近、記者会見で「ウイグル人問題は人種・宗教・人権的問題ではなく、分離主義と暴力との闘いである。米国はウイグル問題を重視しておらず、この問題を足掛かりに中国の安全と安定の脆弱化やその発展の減速を狙っている」と語っています。
華報道官が新疆ウイグル自治区の少数派民族ウイグル人に欧米諸国が関心を示しているのは妙だとしました。同報道官によりますと、中国にはウイグル民族のほかにも56種類の少数民族が暮らしています。
西側諸国と中国の関係はこの数ヶ月において、香港情勢に対するアメリカとその同盟国の干渉的なアプローチや、新疆ウイグル自治区での人権侵害を理由とした西側諸国政府関係者の相次ぐ中国批判により、緊迫化しています。
アメリカとその同盟国による人権関連の報告は常に、誤った方法論、二重基準、中立の原則の欠如や私欲に満ちた偏見、西側以外のコミュニティにおける地域的な文化や生活様式への考慮のなさ、および他国への内政干渉を理由に、世界および国際人権団体から常に批判されてきました。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj