イラン国会議長、「米軍アフガン撤退は、米の国際的影響力低下のあらわれ」
イラン国会議長のガーリーバーフ氏は、最近のアフガニスタン情勢について、「世界の専門家たちが、様々な切り口で、アメリカの惨めな逃亡劇を同国の国際的影響力低下の明白なあらわれとして分析している」と述べました。
イルナー通信によりますと、ガーリーバーフ議長は5日日曜の本会議で、「アフガニスタンでアメリカの傀儡政権が自国の権力を手放し、タリバンが易々と全土を支配したことは、20年間の米国による占領とその無為無策に対する強い不満の結果である。そしてこのことは、一部のアフガン政治家が、自国の発展と安全をもたらしてくれるとアメリカを信頼したことが、戦略的に誤りであったことを明白に示している」と述べました。
また、「アメリカが主権を握っていた20年を経て、あらゆる後押しが行われビジョンが謳われたにもかかわらず、アフガニスタンは経済や公共福祉基盤の具体的な発展は何ひとつなかったばかりか、安全という最低限の市民社会の必要事項すら確保できなかった」としました。
そして、「イラン国民は、様々な人種、言語、宗派からなるアフガニスタンの人々すべての宗教的・人道的権利が保護され、全土で揺るぎない安全が確保されるべきことを強調する。最終的には、イランの意志はアフガニスタン国民の意志と全く軌を一にするものとなるだろう。我々は、この近しい隣人の将来に希望を持ち、気にかけている」と語りました。
ガーリーバーフ議長は、「イランは、外国の覇権主義勢力がなしうる治安悪化や情勢不安のための画策から、アフガニスタンの気高い国民を守っていくだろう。そうした諸外国の計画は、注意深く監視されることになる」と述べました。
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