イメージが語るイラン
ジンの煙突、北西部ザンジャーンの奇妙な観光スポット
9月 29, 2021 18:09 Asia/Tokyo
イラン北西部ザンジャーン市から120キロのところにあるマーフ・ネシャーン地区には、「ジンの煙突」と呼ばれる奇妙な形をした岩山があります。
ジンとは、イスラム教で存在が信じられている精霊、妖怪のような目に見えない存在で、クルアーンの中でも言及されています。一般的に人間に災いをもたらす存在とされています。
地質学では、このような形の岩山は「土柱」と呼ばれます。土柱はキノコようなかさを持つ岩です。土柱は風雨などによる浸食で、細長い塔のように削れますが、先端部分に侵食に強い別の種類の地層があることで、最終的にきのこに似たかさを持つ煙突の形となります。
このような岩が「ジンの煙突」と呼ばれる理由は、昔の人々がこのような岩ができたのは悪魔やジンのしわざだと考え、ジンがこの土柱のてっぺんに座っていると信じていたことからきています。
この一帯は堆積岩でできた赤茶色の土壌になっており、見る者に西部劇の映画を思い起こさせます。
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