11月 10, 2021 20:19 Asia/Tokyo

イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、アフガニスタンでの人道上の危機への対処および、包括的政権発足に向けた全員が一丸となっての努力を求めるとともに、「わが国は、アフガンでの人道上の危機解決に助力する用意がある」と語りました。

国際通信イランプレスによりますと、シャムハーニー書記は10日水曜、インド・ニューデリーでの第3回地域安全保障対話において、アメリカによるアフガン占領の結果・影響に言及し、「アメリカは20年前に、テロ組織アルカイダや当時の支配勢力・タリバンへの対抗を口実に、テロとの戦いを主張してアフガンを占領したが、その結果同国にはそれまで以上にマイナスの全要因が、過去よりもっと悪い危機のもとになった」と述べています。

また、「アメリカが主張するところの政府・国家形成は実現されなかった」とし、「アメリカは無様な敗北により、アフガンからの逃避行を余儀なくされた。今やアフガンは諸問題が山積しており、それを乗り越え救済にこぎつけることが、我々全員の責務である」としました。

さらに、「和平は、アフガンの全ての民族・国民の希求である」とし、「我々は、アフガン国内外の勢力との協力により、抑圧されたアフガンの同胞らの利益や、全ての近隣諸国、地域諸国の利益に結びつくよう努めてきた。我々全員の共通の利益を確保するのも、アフガンでの包括的、恒久的な和平と安定の確立なのである」と語っています。

そして、「アメリカは、アフガンでの和平確立を装ったものの、これに関する何の計画も持たず、米の唯一の思惑は、自作自演の窮状から脱することだった。また、自らの傲慢で独善的な性質のために、アメリカはアフガンはもとより地域、そして世界に問題を引き起こした」と述べました。

第3回地域安全保障対話はロシア、インド、タジキスタン、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、トルクメニスタン、そしてイランの国家安全保障書記や顧問らの参加により、ニューデリーにて10日水曜、開幕しています。

 

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