NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡チームに、イラン人研究者も参加
米アリゾナ大学のポストドクターであるイラン人研究者アイリーン・シーヴァーイー氏は、NASAアメリカ航空宇宙局が中心となって開発を行っている赤外線観測用宇宙望遠鏡「ジェイムズ・ウェッブ」の学術チームの一員として、重要な役割を任されています。
イスナー通信によりますと、シーヴァーイー氏はテヘラン大学の物理学修士課程に学んだ後、米カリフォルニア大学リバーサイド校で天体物理学の博士号を取得しました。
同氏は自身のサイト「ireneshivaei.weebly.com」において、この望遠鏡との関わりを「アリゾナ大学スチュワート天文台で、中赤外線観測装置(MIRI)と近赤外線カメラ(NIRCam)の静止トランスファー軌道(GTO)チームの一員として働いている」と説明しています。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡には、MIRIとNIRCamのほかに、近赤外線分光器(NIRSpec)と高精度ガイドセンサー/ 近赤外線撮影・連続波長分光分析計 (FGS-NIRISS)をあわせた4つの観測装置が、観測を助けるために搭載されています。
NASAは、ESA欧州宇宙機関およびCSAカナダ宇宙庁と協力して、数十年の歳月を費やしてジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の開発を行っており、その費用はすでに100億ドルを超えています。
この望遠鏡の達成目標には、宇宙誕生・ビッグバンの後の銀河の形成の過程の調査および、宇宙深部の観測による、ビッグバンの約2億年後以降に輝き始めたとされるファーストスター(種族III)の初検出が挙げられています。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の赤外線カメラ装置は、月から地球までの距離にあたる24万マイル(38万6000km超)離れた場所から1匹のスズメバチを確認できるほどの高度な性能を備えており、天文学者らによる宇宙の神秘の解明を大きく助けるだろうとされています。
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