イラン最高指導者、「ウクライナ危機の根源は米マフィア政権の危機扇動政策にあり」
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「今や無明の現代バージョンを完全かつ明白に具現しているのは、基本的に危機を生み出しそれによって存続するアメリカのマフィア政権である」と語りました。
ハーメネイー師は1日火曜、イスラムの預言者ムハンマドの召命記念日に際しての演説において、現代版の無明を完全かつ明白に具現している例としてアメリカを挙げ、「危機を生み出すことは、アメリカの基本的な特徴の1つだ」と強調し、「米政権は危機を生み出し、危機によって存続するとともに、基本的に1つのマフィア政権である。同政権内での武器製造、政治・経済のマフィア組織は、世界各地での危機拡大により滋養され、それにより存続していると述べています。
また、「これらのマフィアは、アメリカ大統領の就任や解任の決定権さえも掌握しており、自らの存続のために、世界各地で危機の中心地を作ることを必要としている」としました。
さらに、米マフィア政権が危機を生み出した実例として、テロ組織ISISの結成といった近年に生じた危機を挙げ、「アメリカも結成に関わったことを自認し、彼らが手なずけた犬としてのISISは、罪のない人々の頭を公衆の面前で切り落とし、生きたまま焼殺、または溺死させていた。一方、アメリカの武器製造工場は、こうした危機を存分に利用していた」と語っています。
そして、ウクライナ危機もアメリカの政策による結果だとし、「今日、ウクライナは危機を生み出すアメリカの政策の犠牲国となっている。それは、ウクライナに内政干渉し、抗議行動を起こさせ、カラー・ビロードクーデターを起こし、さらには反体制派の集まりごとに米上院議員を参加させ、政権を交代させるといったことにより、ウクライナを現状に陥れたのはアメリカにほかならないからである」と述べました。
また、アメリカによる危機扇動の複数例を挙げ、「アメリカは、シリア東部で何をしているか?なぜシリアの石油を窃取し、アフガンで同国民の財産を強奪するのか?なぜ西アジアでシオニストの日夜の犯罪をかばい、人権擁護を名目にこれらすべての危機扇動に熱を上げるのか?」として疑問を投げかけています。
最後に、アメリカと西側の矛盾した行動のもう1つの例として、イエメン国民に対する犯罪を挙げ、「イエメン国民が爆撃にさらされるようになってから8年になる。だが、西側はこれを非難しないばかりか、民衆に対する犯罪をプロパガンダ、メディア、口頭にて後押しし、実際の行動でも支援している」と結びました。