視点;イランが、ウクライナ危機の政治的解決を強調
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ウクライナ戦争
アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が、「わが国は、ウクライナ危機の政治的解決にフォーカスするよう求める」と語りました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は6日水曜、シアルト・ハンガリー外相との電話会談で、両国関係やウクライナ危機のほか、核合意復活を目指すオーストリア・ウィーン協議に関して意見交換を行いました。
また、ウクライナ危機について、「我々は、戦争や制裁を受け入れない」と述べています。
プーチン・ロシア大統領は今年2月21日、ロシアの安全保障上の懸念に対する西側の無関心を批判し、ウクライナ東部ドンバス地域のルガンスクとドネツクの両人民共和国の独立を正式に承認しました。その3日後の同月24日にはウクライナに対して「特殊作戦」と呼ばれるものを開始しています。こうして、ロシア・ウクライナ間の緊迫した関係は軍事衝突に発展しました。
ウクライナ危機が勃発して以来、イランは国際法に従った紛争の平和的解決の必要性という原則的な立場を表明し、すべての交戦勢力に対し、国連憲章と国際法の規定を尊重するよう求めてきました。イランはまた、すべての国の主権と領土保全を完全に尊重し、すべての民間人や民間インフラの安全と安全保障の必要性を強調しています。
これに関して、アミールアブドッラーヒヤーン外相は先月14日にクレバ・ウクライナ外相と電話会談し、戦争反対および、政治的解決策を検討する必要性というイランの立場を説明し、イランとしてウクライナ危機解決に向けた全ての政治的努力を支持すると強調しました。
イランはまた戦争に反対するとともに、ウクライナ危機の根源が米国の政治・軍事的行動や決定、そして世界におけるアメリカの危機扇動にあると考えています。
イラン・イスラム革命最高指導者ハーメネイー師は先月1日の演説において、危機の拡大を助長するアメリカの政治、経済、武器マフィアネットワークの主要な特徴の1つとして、危機の扇動を挙げています。また、米国の危機扇動政策の明確な例として、ウクライナへの内政干渉、ビロード・カラークーデターの形成、各国での政権交代に対する幇助や後方支援を挙げました。
現在、ウクライナ危機をめぐるロシアとの西側の対立の裾野は拡大しており、西側諸国はロシアに対する広範な経済、金融、貿易制裁を課した後、330人以上のロシア外交官を国外に追放しました。
こうした中、行使した側の西側諸国も対ロシア制裁による経済的影響を受けることになると予想されます。ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、西側の対ロシア制裁が世界の貧困地域での食糧不足を助長し、新たな難民・移民の波を引き起こし、食糧価格の上昇を招くとして警告しました。
言うまでもなく、イランはウクライナやその周辺地域の人道的状況をも懸念材料とみており、ウクライナの戦災地からのすべての民間人と避難民の安全かつ自発的な移送のための早急な措置を求めています。
これに基づき、タフテラヴァーンチー・イラン国連大使は先月24日、現在のウクライナ危機を解決するための交戦国双方による交渉を支持する一方で、紛争の即時停止を求めるイランの要請および、衝突による被災者への人道支援提供や協力の用意があることを改めて表明しました。

