イラン外務省報道官、「米がウィーン協議を中断」
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イラン外務省のハティーブザーデ報道官は、オーストリア・ウィーン協議に言及し、合意文書への署名用意は整っていたものの、アメリカが協議を中断したと述べました。
(last modified 2025-06-25T12:06:53+00:00 )
May 02, 2022 18:58 Asia/Tokyo
  • イラン外務省のハティーブザーデ報道官
    イラン外務省のハティーブザーデ報道官

イラン外務省のハティーブザーデ報道官は、オーストリア・ウィーン協議に言及し、合意文書への署名用意は整っていたものの、アメリカが協議を中断したと述べました。

対イラン制裁解除をめざすオーストリア・ウィーン協議の第8ラウンドは、昨年12月27日に始まり、今年3月11日、EUのボレル外務・安全保障政策上級代表による提案で、各国代表団が本国と相談するため一時休止に入りました。

それから今日に至るまで、参加各国は協議における進展と対立点の減少について語ってきましたが、核合意順守の保証問題と個人・法人の制裁対象リストからの除外などが、核合意に違反したアメリカが依然として政治的決断を下すことができていない問題として残っています。

ハティーブザーデ報道官は、レバノンの衛星テレビ局・アルメナールのインタビューに応じ、ウィーン協議の中心議題に関する合意文書は整っており、それへの署名を待っているだけだが、アメリカがごく一部の問題について協議を制限し、これを中断したと述べました。

その上で、「アメリカはこの問題について政治的決断を下すことができない。残念ながらバイデン米政権は、自らの発言の誠実さを証明するかわりに、トランプ前政権の一部姿勢を維持している」としました。

そして、「もしアメリカが残るわずかな問題について決断できるなら、我々はその翌日にでもウィーンに戻る用意ができている。もっとも我々は、英仏独中露の4+1グループがアメリカが約束を果たせることを証明するのを待っている」と述べました。

一方、イラン・サウジアラビア間協議については、両者が主な対立課題について歩み寄れるよう努力していると述べました。

その上で、「これまで5回にわたり、両国間協議が対立点の解消を目的に開催された。その重要な問題の1つは、パレスチナ国民の権利の実現の必要性についてだった」としました。

ハティーブザーデ氏は、「パレスチナ問題は駆け引きできるものではない。イランは約束どおり、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムの解放にむけた努力を続ける」と述べました。

 


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