中部ゴム州で、バラの花の収穫時期到来
May 15, 2022 18:29 Asia/Tokyo
イラン首都テヘランの南方に位置するゴム州では、気温が暖くなるとともに、様々な薬効もあるバラの花の収穫が始まっています。
国際通信イランプレスによりますと、このバラの花の収穫は5月後半ごろまで続く予定です。イランでは、ダマスクローズと呼ばれる種類のバラが主に栽培されています。
バラの栽培は、渇き気味の乾燥した環境を好む植物であることからゴム州の気候条件に適しているほか、経済的利益もあるため農家からも歓迎されています。今年は同州の農地のうち、380ヘクタールでバラの栽培が行われています。
薫り高いバラの花は、イランの伝統医学では古い昔から使われ、多くの薬効成分があるとされています。
イランではバラの花が.、乾燥した花びらや蕾をハーブティーにしたり紅茶に加えて飲む、花から水蒸気蒸留でローズウォーターを作るなど、さまざまな形で消費されています。
ピンク色をしたバラの花びらには、ビタミンKやビタミンB群のような、摂取すると体内の炎症や感染を防ぐのに効果的で有用な成分が含まれています。
バラの花を加えた紅茶は、腎臓結石や肝臓障害のある患者が日常的に摂取すると良いとも言われています。
ローズウォーターも、衛生・美容産業で多用されており、その成分は、スキンケアや吹き出物対策などに効果があるとされています。