イラン外務省報道官、「米は、期待に沿う回答を示さず」
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ハティブザーデ・イラン外務省報道官
ハティブザーデ・イラン外務省報道官が、「わが国は、アメリカとのメッセージの交換という道筋において、自ら率先した行動をとっている」とし、「アメリカは、期待に沿う回答を示していない」と語りました。
ハティーブザーデ報道官は31日火曜、定例記者会見において、核関連合意のチャンスが非常に低い水準にとどまっているとした、ロバート・マレー・米イラン担当特別代表の発言に関して、「核合意復活を目指してのオーストリア・ウィーン協議におけるイランの行動は明確なもので、わが国は各国の国内向けパフォーマンスとして行われる発言には反応しない」と述べています。
また、「ウィーン協議が中断された理由は、イランやヨーロッパが提示したイニシアチブに返答が示されたなかったことにある。我々は、アメリカがいつ自らの決断を下すつもりかを表明するのを待っている」としました。
さらに、IAEA国際原子力機関のグロッシ事務局長による30日月曜の報告に関しても、「この報告は公正なものではなく、内容に性急すぎる結論付けが見られる」と語っています。
そして、「シオニストや一部の勢力の圧力により、IAEAの報告の路線が技術的なものから政治的なものへと逸脱していることが危惧される」とし、このような事態が修正されるよう希望するとしました。
続けて、イエメン情勢および、同国での停戦成立に関しても、「わが国は、イエメンでの停戦が継続され同国の封鎖が解除されるべく、特別な形で尽力している」と述べています。
最後に、「イエメン国民の状況は、もはや苦い悲劇と化している。イランとして、イエメン各勢力が協力した政府の発足および、封鎖の解除が実現するよう望む次第である」と結びました。