イラン外相、「米の対イラン決議作成により協議プロセスが破壊」
アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が、ラブロフ・ロシア外相との電話会談で、「IAEA国際原子力機関理事会の会合での対イラン決議案を起草し、反イラン的なメディア操作を行ったという、米及び英独仏の行動は、交渉プロセスをかく乱するものだ」としました。
アメリカおよび英独仏は1日水曜、IAEA国際原子力機関理事会の決議草案において、事実無根の一部主張を繰り返すとともに、「イラン国内には未申告の核施設が存在する」と主張しています。
国際通信イランプレスによりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相は3日金曜、ラブロフ外相との電話会談で二国間、地域、国際関係の最も重要な問題について協議しました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相はまた、過去2か月間に制裁解除に向け、EU欧州連合を通じてイランと米国の間で継続的にメッセージが交換されてきたことに言及し、IAEA理事会の決議案起草における米国と英独仏の非建設的な行動及び、反イラン的なメディア操作を、交渉プロセスを混乱させるものだとしています。
さらに、IAEAのグロッシ事務局長の最近のテヘラン訪問でのイランとIAEAの協力のためのロードマップの作成について言及し,「来週のIAEA会合での予想される対イラン決議採択の結果は、外交の道を妨害している相手方に戻る」と語りました。
ラブロフ外相もこの電話会談で、IAEA理事会での米英独仏によるこの対イラン決議草案に、ロシアとして断固反対すると強調しました。
また、「この草案はプラスの影響を与えるものではなく、イランとIAEAの協力の議題に関する問題は、IAEAの技術的方向で解決されるべきである」と述べています。
一方、アミールアブドッラーヒヤーン外相はウクライナ危機に関しても、協議や政治的解決法の重要性を強調し、ロシア側もこれを認めました。