広河隆一氏のウクライナ写真展に批判 在日大使館も告知ツイートを削除
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複数の女性から性的暴行を受けたと告発されているフォトジャーナリストの広河隆一氏
複数の女性から性的暴行を受けたと告発されているフォトジャーナリストの広河隆一氏(78)が、那覇市内でウクライナ関連の写真展の開催を企画していることがわかり、批判が寄せられています。
広河隆一氏は、かつてパレスチナやチェルノブイリなど世界各地の戦争・災害現場で取材を行い、日本のフォトジャーナリストの第一人者として知られました。2004年には株式会社デイズジャパンを設立し、フォトジャーナリズム誌「DAYS JAPAN」を創刊しました。
しかし、2018年の週刊誌報道をきっかけに、仕事上の関わりのあった複数の女性に対し、性的暴行やセクハラなどを行っていたことが明るみになり、デイズジャパン社の有識者委員会でも正式に認定されました。その後、同社代表取締役など各役職を辞任したものの、被害者に対する公式な謝罪はなく、ネット上で自己弁護に近い主張を続けるなど、批判の声が出ていました。
沖縄タイムスによりますと、今回広河氏が企画した写真展は、「私のウクライナ―惨禍の人々」で、7月5日から那覇市民ギャラリーで開催が予定されています。同氏は現在、沖縄県内に在住しており、今回の写真展は今年5~6月にかけて自身がウクライナを取材した際に撮影したものだということです。
同ギャラリーには29日18時時点で9件の抗議電話があったといい、美底清順館長は「広河氏に連絡し、協議することも含めて対応したい」としています。
抗議の電話をした「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」の高里鈴代共同代表は、「写真撮影と同時並行で性暴力を重ねてきたことが分かっている人物。写真展の開催は、全ての被害者を傷つける」と批判しました。
沖縄大学の宮城公子教授(ジェンダー学、比較文学)も、「明確な謝罪もないままの活動再開は被害女性、ひいては日米の構造的暴力の犠牲になっている沖縄の女性に対する二次加害になる」と指摘しています。
なお、この写真展の開催を在日ウクライナ大使館もツイッターで告知していましたが、現在は削除されています。

