東京地裁が東電元会長らに13兆円賠償命令、福島原発事故で
(last modified Wed, 13 Jul 2022 09:36:58 GMT )
7月 13, 2022 18:36 Asia/Tokyo

東京電力福島第1原発事故をめぐり、東京地裁が東京電力の会長らに対し、賠償額としては史上最高となる13兆3210億円の賠償を命じました。

日本の報道各社が13日水曜、報じたところによりますと、福島原発事故をめぐり、津波対策を怠ったとして、東電の勝俣恒久元会長ら旧経営陣5人が過失責任を問われていました。

総額22兆円の損害賠償を請求されたこの株主代表訴訟で、東京地裁の朝倉佳秀裁判長は「水密化の措置で事故を防げた可能性は十分にあった」と判断して勝俣元会長ら4人の過失を認め、13兆3210億円の賠償を命じています。

賠償を命じられたのは勝俣元会長のほか、清水正孝元社長、武黒一郎、武藤栄両元副社長です。

朝倉裁判長は、「ひとたび事故が発生すると国土に広範な被害を及ぼし、わが国の崩壊につながりかねず、原子力事業者には最新の知見に基づき事故を万が一にも防止すべき公益的義務がある」と指摘しました。

そして、事故を防ぐことは十分可能だったと結論付け、4人の過失と因果関係があるとの判断を下した形となっています。

事故の安全対策を巡り、東電の旧経営陣の個人責任が認められたのは初めてのことで、賠償額としては国内史上最高額とされています。

 


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