電通大助教らが階段上れるヘビ型ロボットを開発、災害調査・設備保守用に
7月 18, 2022 13:30 Asia/Tokyo
電気通信大学大学院情報理工学研究科の田中基康助教らが、階段を登れるヘビ型ロボットを開発し、災害調査やインフラ保守などへの応用の期待が高まっています。
田中助教らはこのほど、9対の車輪モジュールと頭部モジュールを連結して、段差や階段を上れる全長1・75メートルのヘビ型ロボを作成しました。
このロボットは車輪の直径が10センチメートルで内径19センチメートルの配管に進入できます。
また、関節の最大仰角が113度と大きく反り返るため、車輪径よりも大きな段差36センチメートルの階段を登れる上、頭部と尾部にカメラが搭載され、サソリのように尾を上げて高い位置から進入箇所を確認できるということです。
田中助教は、ヘビ型ロボットの魅力として「単純な形状ながら、さまざまなことが可能なロボットが作れる」という点を指摘しています。
このヘビ型ロボットは、がれきの隙間や配管から被災したビルやプラントに進入し、パイプなどから出た後も自由に動けることから、狭所進入と広域探索の双方が可能だということです。
このため、今後田中助教はこのロボットが災害調査やインフラ保守などに提案していく意向だということです。
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