韓国政府が日本の汚染水放出認可への懸念伝達へ、中国は強く批判(動画)
(last modified Sat, 23 Jul 2022 05:38:34 GMT )
7月 23, 2022 14:38 Asia/Tokyo

日本当局が福島原発処理水の海洋放出計画を認可したことについて、韓国政府は懸念伝達する意向です。

韓国ヨンハプ通信によりますと、韓国政府は22日金曜、東京電力福島第1原子力発電所の処理済み汚染水の海洋放出への対応を話し合う関係官庁会議を緊急開催し、日本の原子力規制当局が海洋放出計画を正式認可したことに対する懸念を日本側に伝えることを決めました。

日本の原子力規制委員会はこの日、福島第1原発の汚染水を多核種除去設備(ALPS)で浄化処理した後、海水で薄めて放射性物質トリチウムの濃度を環境基準以下にして海に放出するという東電の計画を正式に認可しています。

韓国政府は会議で、「韓国国民の健康と安全が最も重要だという原則にのっとり最善の対応措置を取る」という従来の立場を改めて確認。日本に対し、海洋放出の潜在的な影響に対する懸念を伝えるとともに、韓国政府独自の安全性検証に必要な情報の提供と処理水の安全な処理のための責任ある対応を求めることを決めました。

この問題については、中国政府が23日土曜、強く批判しています。

 

中国外務省・汪文斌報道官は「もし日本が自国の利益を国際社会共通の利益より優先させ危険な一歩を踏み出そうとするならば、必ず自分の無責任な行為に応じた代価を払い、歴史に汚点を残すだろう」と表明しました。

また「周辺国や国際機関などと十分に協議し合意に達するまでは勝手に放出すべきではない」と強くけん制しています。

日本政府は処理水の海への放出を来年春をめどに始める方針ですが、実施されれば中国側のさらなる反発が予想されます。

 


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