日本が来年の佐渡金山の世界遺産登録目指す、書類を再提出へ
7月 30, 2022 16:15 Asia/Tokyo
日本政府が、「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)の2024年以降の世界文化遺産登録を目指すことになりました。
政府は今月28日、「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録について目標としていた2023年の実現は難しくなったと発表しました。
この件については、国連教育科学文化機関(ユネスコ)から推薦書の不備を指摘されたため再提出することになり、登録は24年以降に持ち越しとなります。
ユネスコが問題視したのは砂金を採取するための「導水路」の扱いで、ユネスコ側は「地理的に途切れている部分の記載が不十分だ」と主張しました。
この問題について、末松文部科学相は岸田首相にその後の進捗状況などを報告する中で、「ユネスコの事務局から推薦書の一部に十分でない点があるという判断が示され再考を求めてきたが、事務局の判断は変わらないことが最終的に確認された」と説明しました。
そのうえで、「来年の登録は難しい。できるかぎり審査が早期かつ確実に進み、登録を実現するためには、苦渋の選択だが、推薦書を改めて提出するほかない。9月末までに暫定版の推薦書を提出し、来年2月1日までに正式なものを提出したい。地元自治体と協力して、最大限努力したい」推薦書を提出し直す意向を伝えました。