岸田首相がユネスコ事務局長と面会、「佐渡金山」世界遺産登録へ説明
(last modified Tue, 10 Jan 2023 10:26:50 GMT )
1月 10, 2023 19:26 Asia/Tokyo
  • 佐渡島の金鉱山
    佐渡島の金鉱山

岸田首相が、ユネスコ事務局長との会談で、世界遺産登録を目指す新潟県にある「佐渡島の金山」に関する日本政府の立場を説明しました。

共同通信によりますと、欧米歴訪中の日本の岸田文雄首相は今月9日、訪問先のフランス・パリ市内のホテルでユネスコ・国連教育科学文化機関のオードレ・アズレ事務局長と会い、日本が世界遺産登録を目指す「佐渡島の金山」(新潟)に関する政府の立場を説明しました。

日本政府は2022年2月、佐渡金山の世界文化遺産への登録のためにユネスコに推薦書を提出しましたが、ユネスコは佐渡金山の「推薦書の不備」を指摘し、日本政府は2023年中の登録手続きを断念していました。

このため日本は現在、2024年以降の登録を目指しており、今回は岸田首相がトップによるロビー活動に出た格好となっています。

新潟県と佐渡市は、佐渡島の金鉱山、銀鉱山を世界遺産にふさわしい「顕著な普遍的価値」を持っているとして、2007年に初めて国内推薦の候補として名乗りをあげました。佐渡金山には、400年以上にわたる様々な時代の坑道、採掘跡、産業遺構が保存されており、採掘技術の発展の歴史を見ることができる世界で唯一の場所となっています。

しかし、一方で韓国は、20世紀に朝鮮半島出身者が働いていたことから、佐渡金山を「強制労働被害の現場」と主張し、以前から世界遺産の候補に挙げることに反対の立場を示しています。

 


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