「防災の日」に因み都内93か所通行止め訓練、首都直下型地震を想定
(last modified Thu, 01 Sep 2022 04:28:00 GMT )
9月 01, 2022 13:28 Asia/Tokyo
  • 緊急車両
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東京都内で「防災の日」の1日水曜、首都直下地震を想定し、都内全域の交差点90か所余りを一斉に通行止めにする大規模な訓練が行われました。

日本の報道各社によりますと、同国では毎年9月1日は「防災の日」に制定されています。

これは自然災害の多いこの時期に防災意識を高める目的で、伊勢湾台風襲来翌年の1960年に定められたもので、毎年この日には、日本全国各地で防災訓練が行われます。

これにちなみ、都内では日本時間の1日午前9時から一斉に行われ、都内全域の幹線道路の交差点など93か所で車の通行が止められました。

特に同日朝9時から10分間、環状7号の主要交差点23か所で、都心方向への車両の流入を禁止したほか、国道17号や国道20号などの幹線道路の主要交差点66か所でも同時間帯に通行を規制するなどの措置がとられています。

また、緊急車両の通り道を確保する訓練も行われ、交通機動隊の警察官が道路上に止められた乗用車の窓をのぞき込んで人が乗っていないことを確認した上で、専用の器具をタイヤに取り付け道路の端に移動させていました。

これについて、東京と警視庁交通規制課の箕輪健二管理官は「今回の訓練を踏まえて関係機関と連携をさらに強化し、災害時の交通安全に万全を期したい。大規模な地震が発生すると渋滞が発生するので、皆さんには車の使用を自粛するなど協力をお願いしたい」とコメントしています。

1923年(大正12年)9月1日に発生した巨大地震を端緒とする「関東大震災」から99年が経過し、来年2023年にはついに100年を迎えます。

さらには1995年の阪神大震災、2011年の東日本大震災などの巨大災害を経て、近年は大雨に伴う洪水被害なども目立っていることから、日本の行政側は日常の訓練を通じて国民の防災意識を高めようとしています。

 


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