東京市場で24年ぶりの円安水準、一時1ドル145円台
9月 22, 2022 16:21 Asia/Tokyo
東京外国為替市場でさらに円安が進み、円相場は一時1ドル145円台を記録しました。
日本の報道各社によりますと、日銀が大規模な金融緩和策の維持を決めたことを受け、22日木曜の東京外国為替市場では円売り・ドル買いが加速し、円相場は一時、1998年8月以来約24年ぶりに1ドル145円台を記録しています。
消費者物価指数の上昇率が安定的に2%を超えるまで金融緩和を続ける、とした日本銀行の発表を受け、急激な利上げを進めるFRB米連邦準備制度理事会との政策方針の違いが改めて鮮明に意識されたことから円相場は一時、1ドル145円40銭近辺まで円安・ドル高が進みました。
この結果、去る3月以降の半年で30円ほどと急速に円安が進んでおり、次の節目である1990年の最安値、147円台後半に迫っています。
これについて、市場関係者は「日銀が大規模な金融緩和策を維持することを決めたことで市場では、日米の金利差が一段と拡大することが意識され、円安ドル高が一気に進んだ。日銀の黒田総裁がこのあとの記者会見でどのような発言をするかに市場の注目が集まっている」とコメントしました。
こうした急速な円安の進行に日本政府も神経をとがらせており、日銀は去る14日、為替介入の準備のために金融機関に為替相場の水準を尋ねる「レートチェック」を実施しました。
政府や日銀は「必要な場合には適切な対応をとる」などと、急速に円安が進む市場を牽制しています。
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